聴衆に訴えかける玉木代表

 玉木雄一郎代表は12日、千葉市中央区を訪れ、奥野総一郎、谷田川元両衆院議員、青木愛参院議員とともに国民民主党の街頭演説を行った。

 玉木代表は、党として初めて迎える国政選挙について「国民民主党を国民の皆さんに認識していただいて、野党の力を結集させ、経済生活が一向に回復しない安倍政権に立ち向かい、新しい経済政策のスタート地点にしたい」と表明。「消費を軸とした好循環を回していく経済政策である『家計第一』は、福祉政策ではなく堂々たる経済政策だ。解決策を示し、安心を実感できる暮らしに変えていけるように全力で頑張っていきたい」と訴えた。

 演説会後に記者団の取材に応じた玉木代表は、千葉での街頭演説の目的について「比例票の掘り起こしを首都圏で行っていきたい。千葉県選挙区の長浜博行候補については、野党結集をして一定の整理をした上で支持をした」と語った。

 参院選前半戦を終えての有権者の関心への手応えについては、「多くの地域を回り、いろんな人の声を聞いて、生活に関わる政策の転換ができるのが選挙だと思う。国民民主党が先頭に立ち、声に応えて訴えていく後半戦に臨みたい」と決意を示した。

 安倍総理が元ハンセン病患者家族への賠償判決に対する控訴を断念したことについては、「総理が謝罪の気持ちを伝えたいと述べた反応に関しては感謝を申し上げたい、そして誤った隔離政策をとったことへの真摯(しんし)なおわびが実現することも評価をしたい」と語った。また「どのような救済策が望ましいか関係者と協議の場を設けることが大事だ。国の誤った政策で生じた被害や精神的、経済的被害は国の政策の結果であり、最後まで責任をとるべきだ」と訴えた。

千葉市中央区で街頭演説

千葉市中央区で街頭演説