広島県の森本選対を激励する玉木雄一郎代表と小沢一郎総合選対相談役

 玉木雄一郎代表は13日、小沢一郎総合選対本部相談役とともに参院選広島県選挙区の野党統一候補である森本真治(もりもと・しんじ)推薦候補の事務所を訪れ、選対幹部やスタッフを激励した。その後、広島市内各所での遊説、集会で森本候補への支持を訴えた。出迎えた選対スタッフを前にして玉木代表は、「広島選挙区は大激戦だが、何としても勝利をもぎ取りたい。自民党2議席はあってはならない。力と心を合わせて頑張ろう」とあいさつ。小沢相談役は、「自民党2人相手に勝利を得られないようでは他県でも勝つことはできない。何としてもぶっちぎりで広島県は勝ってもらいたい」と檄を飛ばした。

選対幹部と意見交換後のぶら下がり記者会見

 選対幹部と情勢について意見交換後、玉木代表と小沢相談役はそろって記者団の取材に応じた。選挙区の情勢認識について小沢相談役は、「自民党は2人でものすごく争っているから、争うと強いんだよ。本人も党も真剣だから、票のすそ野が広がる。その余波をくらっては困るから、本人が先頭に立って、負けないよう熱を入れ徹底的に頑張るしかない」と語った。終盤に向けた支持拡大策について玉木代表は、「危機感をもって運動するしかない。できるだけのことをする。支持を訴えて走り回る。これしかない」と力を込めた。

玉木代表のあいさつ

 同日夕、広島市内で森本候補の個人演説会が開かれ、玉木代表をはじめ、湯崎英彦広島県知事、久光博智連合広島会長らからのあいさつがあった。玉木代表は、日本社会の現状に関して、7人に1人の子どもが貧困、5人に1人の高齢者が貧困、1人暮らしの半数の貯金がゼロ、20代の6割の貯金がゼロなどの事例を示し、その要因について「根っこの制度がおかしいから皆さんが頑張っても安心や豊かさを実感できない」と指摘、それを「変えなければいけない」と訴えた。

 どう変えるかについては、「経済政策のスタート地点を家計にする。皆さんの家計、可処分所得を増やすあらゆる政策を採る。そうすれば消費をする力が増える。その力が家計につけば初めてモノを買える。企業がモノを作って売れるようになる。売れると業績が上がり、ボーナスや給料を上げられる。最低賃金も上げられる」と説明した。

 最後に玉木代表は、「学びたい人が学べて、望む人数の子どもを持てて普通の幸せを手に入れることができる社会に変えていこう。ところが今のままでは手に入らない。頑張る人、生活者が本当に報われる社会をつくっていきたい。そのためには生活者、働く者の立場に立って今まで一生懸命に頑張ってきた森本真治を国会に送るしかない」と訴え、支持を求めた。

個人演説会で森本候補への支持を訴える玉木代表

個人演説会で森本候補への支持を訴える玉木代表

湯崎広島県知事のあいさつ

 湯崎知事は、今回の参院選で自らが応援に出てきていることに関して「稀有だと思う」と述べた上で、「実は私だけではない。今、いろんな市町や町長も森本さんの応援のために出張ってきている。それはなぜか」と参加者に問いかけた。「本当に広島県のために働く。そして国会議員として難しい仕事に立ち向かう資質、人格が大事だと思う。この2つの軸で測った時に森本真治が優れている」からだと説明した。

森本真治候補の決意表明

 森本候補は、初当選からの6年間の経験から「多くの県民の暮らしの中での課題を解決するには、与党とか野党とかではなくて、どれだけ県民の皆さんの暮らしに寄り添い、それについて行政の皆さんと真剣に向うかだ」と語った。実際、さまざまな県民からの声を、行政側と何とかできないかと話し合い、多くのことを実現できたことを明かした。

 今回の選挙に対して、「絶対負けるわけにはいかない。今暮らしの中での最前線で、県民、市民の暮らしと命を守るために全力を尽くしている首長や議員の皆さんの期待を裏切るわけにはいかない。与野党関係なく期待を寄せてもらっている県民の皆さんの思いを裏切ることはできない」と決意を示し、支持を訴えた。

自らの政見を訴える森本候補

自らの政見を訴える森本候補

広島市内で遊説する森本候補と玉木代表

広島市内で遊説する森本候補と玉木代表


広島市内で練り歩きしながら支持を訴える玉木代表と森本候補

広島市内で練り歩きしながら支持を訴える玉木代表と森本候補