大分市内で安達澄候補の応援演説をする玉木雄一郎代表

 玉木雄一郎代表は14日、大分市を訪れ、野党統一候補で国民民主党推薦の安達澄(あだち・きよし)候補の応援演説を行った。玉木代表は「無茶苦茶をする政権の安定ではなく、国民生活の安心をこの選挙を通じて取り戻さなければならない」と訴えた。

 選挙戦11日目となる14日、玉木代表は大分駅前で安達候補の応援演説を行った。自民党の安倍総裁が党首討論会や国会運営で発言時間や議会運営などの基本的なルールを守らないことを挙げ、「最もモラルを高く求められる国家のトップが平気でルールを破る」「ルールに従うのではなく、(ルールを)守ってない人に合わせようとする」と批判し、野党議席を増やすことによって国会に緊張感を取り戻さなければならないと訴えた。

 また玉木代表は、この参院選を通じて取り戻すべきものとして「国民生活の安心」を挙げた。名目賃金、実質賃金がこの5カ月下がり続けていることについて、「どんなに頑張っても賃金が上がらないのは皆さんの努力が足りないのでなく、経済政策が間違っているからだ」と、現在行われている大企業中心の安倍政権の経済政策を根本から変え、「家計を第一に考える経済政策に変えていこう」と呼び掛けた。

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「現場や地方の声を大事にする政治」を訴える安達候補

 安達候補は生活者としての視点を強調。麻生財務大臣が自らの年金について問われ、「年金がいくらかどうかなんて自分の生活の中では心配したことがない」と述べたことについて、「ものには言い方がある。それを聞いている庶民がいる」「一生懸命働いて納めたわれわれの税金を集めて配分する最高責任者が麻生大臣。なぜ庶民の気持ちを想像することができないのか」と苦言を呈した。そのうえで、現在の1強政治の下で、一般的な感覚からずれてきていると指摘。「現場や地方を大事にする政治、国民・庶民の方をしっかり向いた政治を取り戻す」と意気込みを述べ、野党統一候補である自身への支援の輪を広げてほしいと訴えた。

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安達候補支援のために野党各党が大分市に結集し、応援演説を行った