玉木雄一郎代表は14日、参院滋賀県選挙区から立候補している野党統一候補、嘉田由紀子(かだ ・ゆきこ)候補の応援のため滋賀県草津市を訪問。しとしとと降り続く雨の中、草津駅東口には、大勢の支持者たちが緑のリボンをつけて歩道橋の上に連なり、演説に聞き入った。嘉田候補の応援のため、さまざまな人々が応援に駆け付けた。政党幹部以外にも連合滋賀の柿迫博会長、地元出身の川端達夫前衆院副議長、上田清司埼玉県知事らが次々に嘉田候補に対する応援演説を行った。
草津駅東口前街頭演説会
玉木代表は、「前回、滋賀県を訪れた際には、嘉田候補と(琵琶湖の)沖島を訪れた。嘉田さんは島民の皆さん一人ひとりのお名前も記憶されていた。滋賀県をすみずみまで知り尽くしている嘉田さんに勝る候補者はいない」と、滋賀県のために嘉田候補への支援を訴えた。
嘉田候補は、「今回の選挙ですでに滋賀県内を約4000キロ走った。『嘉田さん、なぜそんなに元気なの?』とよく尋ねられるが、野党統一候補にしていただいた責任に対する思いと、安倍政治のおかしさに対する憤りが、自分の原動力だ」とあいさつ。「知事として2期8年間、税金の無駄遣いの是正に取り組んできた。当選した暁にはここで成功した『滋賀モデル』を何としても国政に展開していきたい」と自らの意気込みを語った。また教育の費用負担について、「旧民主党政権の時代に、初めて高校以上のレベルの教育について無償化が実現した。教育については、しっかりとお金を入れていき、『分かち合う社会』を実現したい」と訴えた。
■街頭演説後のぶら下がり会見
街頭演説会後、玉木代表は記者団の取材に応じた。党としての滋賀県選挙区の位置づけを問われ、「極めて象徴的で、重要な選挙区だと思っている。全力で取り組むつもりだし、また応援に訪れたい」と答えた。
滋賀県での野党の連携については「非常にうまくいっている。勝たないと意味がないので、全力で勝利に結び付けていきたい。嘉田さんは女性で行政経験も豊富。野党全体で推す候補としてはこれ以上ない候補だ。大きな団体、企業。こういった声にかき消されそうな、小さな声をくみ取るのが政治とすれば、それを一番やってきた、ないしはやれるのが嘉田候補だ。嘉田さんの小さな声に寄り添う力を前面に押し出して、これから後半戦を戦っていきたい」と述べた。
今回の参院選での争点、有権者の最大関心事項は何かと問われると、「やはり消費税と税金の使い道だろう。二階自民幹事長が『選挙で応援したら予算を付けるが、応援しなければ付けない』と発言されたことに、『税金なのに、一体誰のお金のつもりなんだ』という怒りの声と不信感が広がっている。そういう中での10月の消費税増税。さらなる負担を求められるのに、それが特定の政党とか政治家の一声でお金が使われてしまう。そういうことに対する不信感だ。税金は皆の生活の向上のために使ってほしい、という声が全国各地から寄せられている。今回の選挙は、税金の使い道を選択する選挙、税をめぐる戦いだ」と強調した。