玉木代表は16日、奈良市を訪れ、大和西大寺駅前で野党統一候補の西田一美(にしだ・かずみ)推薦候補の応援演説を行った。玉木代表は「皆さんの暮らしの安心を取り戻す戦いを戦い抜きたい。あと5日間、力を貸してください」と話し、集まった聴衆に、西田候補への支持拡大に協力を訴えた。
投開票日まで残り5日となった16日、応援演説の中で玉木代表は、安倍政権下で公文書改ざん等に代表されるうそやごまかしが横行しており、多くの普通の人を守ってきたルールや道徳やモラルが壊れつつあるとし、今回の参院選を通じて「正直な政治、ルールと規律をきちんと守る政治を取り戻そう」とアピールした。
また、この秋に予定されている消費税増税について、「消費が落ち込んでいるときに消費税を上げるなんて絶対やってはいけない」と述べ、景気状況が悪い時は逆に消費税減税という選択肢もあるべきとの考えを示した。奈良県選挙区で与野党が激しく競っていることを踏まえ、「奈良県で西田さんが当選することによって、永田町の政治の風向きが必ず変わる。政治の風向きが変われば皆さんの暮らし向きが変わる」と力を込め、野党統一候補である西田一美候補への投票を家族や身近な人に呼びかけるよう求めた。
西田候補は役場勤務の経験をふまえ「地域間格差、男女間の格差、非正規・正規間の雇用格差、いろいろな格差が拡大している」と語り、安倍政権下で格差の拡大と固定化が進んでいることへの懸念を表明した。現在の政治に必要なのは強いリーダーではなく包摂の視点と寛容さ、欠けているのは生活者や働く人の視点であるとし、「今こそ暮らしの中に政治を取り戻す」と訴えた。