参院選最終日の応援遊説を静岡からスタートした玉木雄一郎代表

 参院選の選挙戦最終日となった20日、玉木代表はまず静岡県磐田市を訪れ、JR磐田駅北口で榛葉賀津也(しんば・かづや)候補の応援演説を行った。玉木代表は「今からの活動で結果が決まる。多くの人に声をかけ熱を伝えて欲しい」と述べ、榛葉候補を国政に送り出してほしいと訴えた。

■玉木雄一郎代表

 玉木代表は、榛葉候補について「一言で言えば筋を通す男。それが時には不器用に見えるかもしれない」と語り、対決すべき場面では対決し、解決策も具体的に提示するという筋を通してきた国民民主党の姿と重ねた。その上で「1個でも2個でも具体的な成果を取りながら、とにかく国民のために役に立つ。そう思っているのが榛葉賀津也であり、国民民主党だ」と力を込めた。

 玉木代表は、現在の政治のあり方について「ただでさえまぶしいほどのスポットライトが当たっている人や地域や産業に、さらにもう1個明るいスポットライトを当てるような政策ばかりしている」と述べ、「そのスポットライトの陰で、ささやかな幸せを手に入れようと必死に頑張ってる人たちに光を当てるのが本来の政治の仕事だ」と国民民主党の信念を訴えた。

■榛葉賀津也候補

 榛葉賀津也候補は冒頭、玉木代表が選挙戦最終日にも静岡県選挙区入りしたことに触れ、「2人区の静岡に玉木代表に来ていただくのは、1人区で戦っている同志に本当に申し訳ない」「1人で巨大自民党の候補と戦っている1人区の仲間のためにも、私は勝たなければいけない」と、激戦を勝ち抜く決意を語った。

 その上で、3期18年の経験を踏まえて政治のあるべき姿について語り、「きれいに咲いている素晴らしい花に肥料をやり、水をくれるのは楽しいし誰でもできる。だが政治とは枯れている花にも水をやり続けることだ」「政治に無関心になるのは簡単だが、政治と無関係では誰一人生きていくことができない」と述べ、社会的弱者や庶民のための政治でなくてはならないと力強く語った。

 街頭演説会には源馬謙太郎衆院議員、小山展弘元衆院議員の他、榛葉候補を支援する多くの自治体議員が駆け付けて榛葉候補を激励した。

選挙戦最終日、静岡県選挙区での最後の訴えに力を込める玉木代表

選挙戦最終日、静岡県選挙区での最後の訴えに力を込める玉木代表

■玉木代表ぶらさがり

 玉木代表は磐田駅での街頭演説後、記者団の取材に応じた。最終日にも静岡入りした理由について「大激戦だ」「しっかり勝って、榛葉さんや国民民主党が筋を通してきたことを証明したい」「安倍政権の明らかに間違った政策の転換を求めていきたい。私たちの政策を実現するためにも負けるわけにはいかない」と語った。

 また、榛葉候補に自民党の一部支持層から票が流れているとの一部報道について、「ある意味の選挙妨害だ」「野党の票数だけを足したのでは勝てない。保守層と呼ばれる支援団体や組織に食い込んでいって、引っぺがしてくることをしないと野党は勝てない。その意味で与党層に食い込んでいっているという意味で非常にいいことだ」「組織立って官邸が何かしているということは、冷静に考えればありえない」語った。

 全国の2人区の中で唯一、国民民主党と立憲民主党が競合している選挙区が静岡県選挙区であることについて問われ、「我々が向き合うべきは巨大与党。野党間の争いに本来であれば精力を使うべきでなかったとずっと申し上げてきた」「野党が大きな塊となって与党に向き合うことをしないと、しっかりとしたもう一つの選択肢が欲しいという国民のみなさんの要望に応えることができない」「あとから候補を立てられて争わざるを得なくなったのであれば、党として勝ち抜かなければならない。残念だが勝利を収めたい」と述べた。

 昨日、米国政府から日本を含む関係各国に対し、ホルムズ海峡を航行する船舶の安全確保に向けた有志連合構想について説明があったことについては、「慎重に対応すべきだ。現行法の体系で果たしてできるのか。どういう要請があってどのような事態が現地で生じているのか、しっかり確認したい」と述べた。

演説を終え、固い握手を交わす玉木代表と榛葉賀津也(しんば・かづや)候補

演説を終え、固い握手を交わす玉木代表と榛葉賀津也(しんば・かづや)候補

下記URLから玉木雄一郎代表の榛葉賀津也候補への応援演説動画を視聴できます