玉木雄一郎代表は参院選の選挙運動最終日の20日に広島市を訪れ、国民民主党推薦の森本真治(もりもと・しんじ)候補の応援に入り、参院選最後となる演説を行った。
玉木代表は、大激戦の広島県選挙区で「森本真治を落とすわけにはいかない」と強く訴え、この参院選の広島県選挙区で自民党が2議席とも獲得することになったら、「これからの日本の政治にもの凄い大きなメッセージを残す」と語った。ただでさえ、1強政治と言われる中、小さな声を聴くことをせず、「数の力で押し切る力任せの政治が今以上に進んでしまう」と懸念し、「森本真治さんの1議席は失うわけにはいかない」と聴衆に力強く呼びかけた。
■森本真治(もりもと・しんじ)候補
森本候補は、「平和を守る大切な1議席は私の議席ではない」と述べ、「これは県民の皆さん、市民の皆さん、平和を願い続ける皆さんの大切な1議席であること。特に広島市民の皆さんにはぜひともその声を私に託していただきたい」と強く訴えた。
■玉木代表ぶら下がり記者会見
玉木代表は、参院選遊説の全日程を広島で終えた後、記者団からの取材に応じた。
広島選挙区での手応えを問われると、「大変厳しい選挙区で最後までもつれ込んだ大激戦だ」と解説し、「次第に手応えを感じるようになってきた。最後まで手を抜くことなく、まさに投票箱のふたが閉まるまで仲間と一緒に全力で頑張りたい」と気を引き締めた。
選挙の争点の一つである消費税増税についての考えを問われると、「いま消費が弱含んでいる中で、消費税は上げるべきではないということを明確に訴えてきた。この点は、明らかに自民党や公明党とは違う主張だから、今回の大きな争点として訴えたし、多くの国民の皆さんに響いたと思っている」と語った。
憲法改正についての考えを問われると、「われわれは憲法改正の議論は否定する立場ではない」と述べつつも、「今の自民党が提案している4項目の条文案は立憲主義の観点から言っても問題点が多い」と説明。「議論する環境をつくるためには、数の力で押し切るような今の議会運営を改めていかねばならない」と力を込めた。