臨時国会が開会した1日午後、国民民主党は両院議員総会を党本部で開いた。玉木雄一郎代表、平野博文幹事長ら党執行部や、今回の参院選で当選した党所属候補者8人があいさつした。
冒頭、玉木代表は今回の参院選で尽力した全員をねぎらうとともに、公認・推薦候補全員の当選が出来なかったこと、厳しい結果になったことについては、「代表の私からおわびを申し上げたい」と述べ、「その上であらためて選挙総括については明日の両院懇談会でお話をいただいて、これからにつなげていきたい」と語った。
その上で、先般の参院選について、ネットの影響力が具体的な議席数や政党の設立ということに影響を与えた日本で最初の選挙だ、として「私たちの行ってきた広報や特にネット対策、SNS戦略を根本から見直しをしていかなければいけないのではないか」との考えを表明した。
また次期衆院選挙に向けた体制づくりについて、「他党他会派との連携の強化というのは昨年来皆さんにもお示しをし、まずは自由党と会派を組み、合流したという経緯がある。そういった流れをさらに前に進めていくとともに、今回の選挙結果も踏まえた連携のあり方も模索していきたい」と述べた。
続いてあいさつした平野幹事長は、「国民民主党公認候補28人、推薦候補13人を擁立したが、そのうち公認候補は選挙区3人、比例代表3人の計6人が当選。推薦候補も6人が当選。また公認候補と同等の支援を行った無所属候補1人も当選を勝ち取った」と参院選の選挙結果を報告。
さらに「総じて言えば、選挙区で大変厳しい環境の中で立候補していただいた新人・元職の候補者を当選させることができず、非常に悔しい結果となった。各候補者とも大変素晴らしい人材であり、何としても次の機会に道が開けるようにしたい。引き続きその方々とも十分に意見交換をしたい」と述べるとともに、「比例代表では現職議員2人を落選させてしまい、まさに慚愧(ざんき)にたえない。執行部として心からおわびを申し上げたい」と陳謝した。
執行部のあいさつの後、「厳しい選挙戦を勝ち抜いていただいた皆さん方をご紹介する」との平野幹事長の言葉に続き、当選者8人が前に出てあいさつした。
■当選者挨拶
岩手選挙区の横沢高徳(よこさわ・たかのり)と申します。この度、激戦区と言われて、私自身の人生中で初めての選挙戦でした。本当に玉木代表をはじめ皆さまに支えていただき、勝ち抜くことができました。これは岩手の皆さんの一人ひとりの民意が形になったと、私も強く感じています。その地方の声をしっかりと届けるように、この車いすから見える視点――25歳までは健常者としての視点、そして東京2020オリンピック・パラリンピックがありますが、パラリンピアンとしての視点を大切に、皆さまの声をしっかりと国政届けて参りたいと思います。どうぞよろしくお願い申し上げます。
信州長野県選出の羽田雄一郎です。今回、国民民主党公認候補、そして市民と野党の統一候補という形で戦わせていただきました。5選目を果たすことができました。本当に多くの皆さんにご協力をいただき、県民の皆さんに51万を超える大きな得票をいただきました。また14万5千票を超える票差ということで、大変重い責任を負ったなというふうに感じております。今後ともよろしくお願いいたします。ありがとうございました。
静岡県選挙区の榛葉賀津也でございます。好きな言葉は「大政奉還」。初心を忘れずにしっかりと頑張ってまいりたいと思います。皆さん、応援ありがとうございました。
愛知県選挙区、大塚耕平でございます。私も4選目を果たさせていただきました。皆さんのおかげです。当選同期は、これでもう旧民主党系では榛葉さんと僕だけになりました。4期目の重みを自覚してしっかりと仕事をさせていただきたいと思います。どうもありがとうございました。
広島県選挙区で2期目のスタートさせていただきました森本真治です。マスコミなども今回は「仁義なき戦い―広島死闘篇」というようなことで騒がれました。本当に代表、幹事長を始め先輩議員の皆さん、同僚議員の皆さんに連日広島に入っていただきました。そしてまさに9回裏の2アウトからの満塁逆転サヨナラホームランというような形ですね、最後の最後で議席を守っていただきました。
なかなか党のキャッチフレーズには使っていただけないのですが、今回「完全地方主義」ということをずっと申し上げておりました。今回、多くの首長さんも一緒になって、選挙をしていただきました。「地域を大切に、地方を大切に」。国民民主党としてこれからもしっかりアピールできるよう、頑張ってきたいと思います。本当にお世話になりました。ありがとうございます。
全国比例で2期目で当選させていただきました、礒﨑哲史でございます。大変厳しい選挙戦でしたが、全国各地の仲間、秘書の皆さん、議員の皆さん、そして党の皆さん、地方自治体議員の皆さん。多くの皆さんに支えられたおかげだと思っております。一方で、惜敗した仲間がやっぱりおります。そうした仲間の思いもしっかりと志を引き継いで、引き続き生活者の目線、働く者の目線でしっかり取り組んでまいります。どうぞよろしく願います。
皆さん、こんにちは。今回、比例代表で初当選を果たしました田村まみでございます。私自身、元々スーパーマーケットで働いておりました。そういう意味では、先ほど玉木代表から家計第一の話がありましたけれども、私自身も、日々食品を売っている――そこで主婦の方たちが1円を大切にしながら暮らしをしている、その最前線で働いていました。この10月に行われる消費増税そして軽減税率の舞台です。その生活、そしてもともと労働組合で活動していた、その労働者の声をしっかりと国政に届けていけるように精一杯頑張ってまいります。働く仲間、暮らす方々の笑顔のために精一杯頑張りますので、どうぞよろしくお願いします。
旧人の浜野喜史でございます(笑)。国民民主党の名で、各選挙区で戦ってくださった皆さん。そして比例代表で戦っていただいた皆さん。同志のご尽力で議席がいただけたものと思っています。責任ある政治、政策を皆さまとともに求め続けてまいりたいと思います。今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。