全農林定期大会

 玉木雄一郎代表は2日、全農林労働組合(全農林)が東京都内で開いた第65回定期大会に出席しあいさつした。

 玉木代表は先の参院選に触れ、全国各地で国民民主党の候補者を支援していただいたことに謝辞を述べるとともに、「選挙で全国を回り農村の生産基盤を含め弱っているとあらためて感じた。『官邸農政』と言われて久しいが、現場の声を聞かずに作ったシステムはほころびが出る。産業政策ではなく地域政策としての農業を作り上げなければ、『農業』は残っても『農村』がなくなってしまうと強く危惧する。野党間で農業政策に差はないので、農政を接着剤に野党間連携を図って、第1次産業の発展に努めたい」とあいさつした。

 全農林の柴山好憲中央執行委員長はあいさつで、「政府・与党は今春の地方自治体選挙や今夏の参院選を意識して通常国会への法案提出を絞り込むなど、国会を私物化し、民意を置き去りにした国会運営を行った。参院選での有権者の半数にも満たない低投票率では自公政権は国民の信頼を得たとは言えないが、一方で不安や懸念を抱える多くの国民の支持を集めきれなかった野党の責任も重い。今後想定される衆院選に向けて体制の再構築を切望する」と述べた。
 全農林は農林水産省と関連の独立行政法人で働く労働者が加入する労働組合で組合員約1万2500人。