国対委員長

 原口一博国対委員長は5日、定例記者会見を国会内で開いた。第199臨時国会が閉会となっても国内外の課題が山積みであることから、閉会中審査を政府・与党に求めていくと述べた。議論すべき課題として、かんぽ生命不正契約、森友・加計学園問題、「表現の不自由展」、豚コレラ対策、ロシア首相の択捉島訪問、北朝鮮のミサイル発射、ホルムズ海峡「有志連合」提唱への対応などを挙げた。

 立憲民主党をはじめ野党会派の連携に関連して、「安倍内閣が今月24日には佐藤内閣を抜き歴代2位の長期政権になる。このような長期政権をもたらした要因の一つは紛れもなく旧民主党勢力の分裂にある」と指摘。「安倍政権が独裁色を強め、言論の自由度が低くなってきている」現状に対して「国民に信頼されるもう一つの軸を打ち立てることは絶対に必要だ」と述べ、「同じ志を持つ人たちが再結集していくために努力をしていきたい」との考えを示した。

 6日に広島原爆の日、9日に長崎原爆の日、15日に終戦の日を迎えることから原口国対委員長は、「私たちは政府の行為によって再び戦争の惨禍が起こることがないようにあらためて決意をしたい。そして核廃絶、非核の傘を広げ一刻も早く核をこの世からなくしていく努力を前に進めていきたい」と力を込めた。