玉木雄一郎代表

国民民主党 代表 玉木雄一郎

 74年前の8月6日に広島に投下された原子爆弾により、多くの尊い命が失われ、生存者も被爆者として筆舌に尽くしがたい苦しみを味わってこられました。今年も広島の「原爆の日」を迎えるにあたり、原爆犠牲者の皆様に心から哀悼の意を表するとともに、ご遺族の皆様、今なお健康被害や心の傷に苦しんでおられる皆様に心よりお見舞いを申し上げます。また、今後とも被爆者援護施策の充実、諸課題の解決に全力を尽くして参ります。

 核兵器をめぐる現状に目を向けると、朝鮮半島の非核化は停滞し、イランの核合意をめぐる状況は混迷し、米ロが中距離核戦力全廃条約を反故にするなど、世界の核軍縮・核兵器不拡散体制に亀裂が生じてきています。

 2017年、核兵器禁止条約が多くの国・地域の賛同を得て採択されました。多くの方の努力が結実し、被爆者の苦しみや、核兵器の非人道性が認められたことは大きな前進でした。しかし、残念ながら、核保有国は参加せず、遺憾なことに、日本政府も参加しませんでした。

 国民民主党は、日本こそが核保有国と非核保有国の橋渡しとなり、国際社会の先頭に立って、核軍縮・核兵器廃絶を進めていくべきと考えます。今後とも、米国をはじめとする核兵器保有国に核軍縮・不拡散の重要性を訴え、その実現に向けて全力を尽くすとともに、日本国憲法の平和主義と非核三原則を堅持することを政府・与党に強く求めていきます。

 国民民主党は、令和の時代になっても、原爆の記憶を風化させずに語りつぎ、核兵器なき世界を目指して全力で努力を続けていきます。

PDF「【談話】広島・「原爆の日」を迎えるにあたって」【談話】広島・「原爆の日」を迎えるにあたって