仙台市議選に立候補した渡辺・沼沢・郷古各公認候補の応援演説を行う玉木代表と桜井参院議員

 玉木雄一郎代表は17日午後、16日告示・25日投票の仙台市議会議員選挙に党公認で立候補している、渡辺敬信(わたなべ・たかのぶ)、沼沢真也(ぬまざわ・しんや)、郷古正太郎(ごうこ・しょうたろう)の3候補を応援するため仙台市を訪れ、市内2カ所で街頭演説を行った。司会進行は桜井充参院議員が務めた。

 玉木代表は演説で、「私たちが国民民主党が公認して、市民の皆さんに自信をもって推す3人だ」と述べ、3候補に共通するのは桜井充参院議員の秘書を務めた経験があることだと紹介。総理大臣や大臣に鋭く切り込む桜井議員の秘書を務めてきたことは市議となる前提として貴重な経験を積みあげてきたことでもあると言及。「秘書として政策的にもより高いレベルを求められるなか、一つひとつ政策を作り上げていくなかで鍛えられてきた。市議会議員として即戦力として働ける力がある。市民の皆さんに即役に立つ議員である3人をぜひ皆さんの力で市政へと押し上げてほしい」と訴えた。

 「政治は何のためにあるのか、国民生活を良くするために働くのが政治家である。国民民主党という党名が示すように、それが私たちの信念でもある。そして民主主義を守ること。小さな、かき消されそうな声にしっかりと耳を傾けて議会に届け、一つひとつ実現していくのが本来の政治の姿だ。声をあげたくても上げられない人の声を政治に届けていく政治を私たち国民民主党は目指している。国政では桜井充参院銀が先頭に立って頑張っている。市議会ではぜひ渡辺たかのぶさん、沼沢しんやさん、ごうご正太郎さん、それそれ3期目、2期目、そして新人の3人に担わせてほしい。市民のみなさんのあたたかいご支援をお願いしたい」と語った。3人とも若い候補者であり、生活に密着した課題を具体的に解決し、実現していく力を持っているとも紹介し、支持を求めた。

 現職2期 宮城野区選挙区

 「夢が叶う仙台を創りたい」と訴える渡辺候補は、陸上自衛隊、民間企業を経て、桜井充参議院議員第一秘書として10年間勤め上げ、2011年8月仙台市議会議員初当選、今回は3期目の挑戦。参院議員第一秘書として10年間学んできた経験を仙台市政に生かしたいと思い、夢・情熱・元気をもって取り組んでいる。「安全・安心な地域づくり」「地元中小企業を元気に」「スポーツで元気な仙台を」と訴え、若さと行動力で活動している。 

 街頭演説では地下鉄の開業に伴い、地域住民の足であるバス路線の廃止が示されたが、地域町内会からの「廃止しないでほしい」という訴えに耳を傾け、地域の足を確保するため、市民と一緒になってバス路線の存続に向けた活動に取り組み、バス路線の確保を実現してきた実績を紹介。どんなときでも地域の相談者の声に耳を傾け、市民の身になって話を聞き、現場に足を運んで解決策を追及してきたことにふれ、「3期目の責任を果たさせてほしい」と訴えた。

沼沢しんや候補

沼沢真也(ぬまざわ・しんや)候補 

現職1期 太白区選挙区  

 一度の落選を経て、2015年の夏に当選。沼沢候補はその後4年間、「オンリーワンの仙台をつくる!」と、市民の皆さんの暮らしに密着した課題を解決していく市議会議員の仕事に無我夢中で取り組んできた。地域と行政をつなぐ架け橋として、さらに力を尽くし、仙台の未来づくりに取り組み続けるため今回は2期目の挑戦となる。(1)暮らす人が輝く!ゆとりあふれる「活力都市仙台」(2)地元企業が主役!活気あふれる「商都仙台」(3)魅力的で安全!緑あふれる「新しい杜の都仙台」――の三つの仙台づくりを目指している。
 街頭演説では、子ども達の通学路の安全確保、教育環境の改善、大雨が降った時の雨水対策など、市民の皆さんの生活に密着した課題に取り組んできたと語り、「市議会議員は本当にやりがいと責任のある仕事だとこの4年間で痛感した。この責任のある役割を引き続き担わせていただきたい」と述べた。少子化対策のひとつとして不妊治療に関して仙台市独自の助成制度をつくることを訴えてきて昨年度に実現したことも説明。自身も3歳児を育てる父であるが「同年代の声をしっかり受け止めて実現した制度だ」として、引き続き子育て世代の声を代弁していく考えを語った。

新人 青葉区選挙区

 「地域を元気に即戦力」の郷古候補は、「努力を厭わず、全力を尽くす」をモットーにしている。高校卒業後、地元中小企業の工場で働き、「そこで学んだことは数知れない」という。22歳のとき貯めたお金で大学に入学。政治経済を学び、大学2年生から郡和子衆院議員(当時、現市長)の秘書を務めた。その後は桜井参院議員の第一秘書。中小企業を経験した目線、パパとしての目線、まちを元気にしたいという若者の目線をもとに、11年間の国会議員秘書経験で培った提案力とフットワークで、仙台まちづくりをより前に進めていく決意だ。
 街頭演説では「人口減少が始まっている仙台市で今取り組まなければならないことは子育て政策の拡充だ」と主張。2歳児の父でもある自身の経験からも妊婦検診に多額のお金がかかった実感があるとして、「子どもは日本の宝、地域の宝というのであれば、妊産婦の自己負担の軽減を実現すべきだとして、「これをやりとげて、仙台市を子育てをしやすい街づくりを進めていく」と訴えた。

3候補への支持を訴える玉木代表

3候補への支持を聴衆に訴える玉木代表

■街頭演説後 玉木代表記者ぶら下がり取材

 街頭演説終了後に玉木代表は記者団の求めに応じてコメントし、「先の参院議員選挙でもわれわれは家計第一の経済政策を訴えた。家計を充実させる、生活に密着した政策を進めるというのが私たちの党の大きな方針なので、今日は3人の候補者がそれぞれ子育て政策、妊産婦の支援、そして地域の足である路線バスの問題など、まさに地域に密着した、家計に密着した政策を訴えた。国政とも連携をとって、こうした市政を進めていきたいと思っている」「われわれ国民民主党は春の統一自治体議員選挙、参院議員選挙を経て、地域の足場が大事だということを実感した。地方議員、地方組織を大切にする政党として地域の足腰をしっかりとつけていきたいと思っているので、その意味では今後の党勢拡大のためにもこの市議会議員選挙は極めて重要なので応援に入らせてもらった」と語った。