玉木雄一郎代表は30日午前、関西地区を拠点に若年層の政治参加の促進を理念に掲げて活動する学生NPO法人Mielkaのメンバーを党本部に迎え、意見交換を行った。同団体は、関西を中心に、高等学校等の授業においてシチズンシップ教育や主権者教育の実施、選挙事業の分析・可視化などのラボ事業を行っている。

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 学生から玉木代表への主な質問として、(1)玉木代表が行っている「たまきチャンネル」などのユーチューブの積極的な展開により、若者向けに支持を広げようとしているが、政治家や政党と若者の距離を縮めるには、何が大事だと考えているのか(2)「高校無償化」が実施されているが、なぜ大学までの無償化はないのか――の2点が挙げられた。

 (1)について玉木代表は、若者は動画を観ることが多いことに注目し、「今まで政治に興味がない人に、とにかく政治に目を向けてもらいたい」という思いで、1年前から「たまきチャンネル」を始めたこと、視聴者層には10代、20代が多いことなどを語った。「テキストではどんなにたくさん書いても読むのが大変だが、動画は映像になることで、伝えられる情報が非常に多い。若い人たちが観ているメディアに出ていくこと・載せていくことが大事」と述べ、とにかく何でもやるとの意気込みでアプロ―としていくのが大事だとの考えを示した。

 (2)について玉木代表は、大学の無償化に関しては基本的には賛成としたうえで、賛成の条件として、「学生の一定の能力と学ぶ意欲、教育の品質管理が伴っていることが前提で無償化していけばいい」と語った。大学を作れば国が学費を払ってくれるとばかりに悪用する者も出てくるとの見方を示し、「無償化する以上は、それに相応しい質のよい教育を施すことが必要だ」と述べた。

 最後に玉木代表は、「さまざまなツールが揃ってきたので、今は一人ひとりがインフルエンサーになれる時代。人生を歩むに連れて、経験を積んで自分自身のキラーコンテンツを身に着けてほしい。広められるツールは無限大なので、結構(社会を)変えられる」と学生へ努力していってほしいとエールを送った。

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