玉木雄一郎代表

 玉木雄一郎代表は4日、電力総連が静岡県伊東市で開いた第39回定時大会に出席し、あいさつした。玉木代表は主に立憲民主党と衆参で統一会派を結成することを合意したことについて、「それぞれが別の党であることを踏まえ、それぞれの立場に配慮すると決めた。重い合意だ」「具体的な協議はこれからだ」と説明した。会派をともにすることについて大切なことは「大義と理念」だとし、「企業の利益が働いた人にしっかり行き渡るような新しい税制・社会・経済を作り上げること。新しい経済の好循環を作ることを野党結集の大義にしていかなければならない」「結党の理念である『改革中道』は極端に偏るような今の日本、世界の政治で必要な存在だ。大きく変化する社会の動きをとらえて、現実的で偏らない政治を実現したい」と決意を述べた。また、今大会をもって退任する電力総連の岸本薫会長に対し「会長として6年もの長きにわたり、東日本大震災以降大変困難な時期を会長として、また連合の役員として重責を果たしてこられた。ともに仕事が出来たことに感謝と敬意を表したい」とあいさつした。

 岸本会長はあいさつの中で、統一会派結成の動きについて「慎重でバランスある党内議論のもと、合意形成が行われ、前に進もうとする様が国民の目に映るものでなければならない。われわれはかねてから2大政党制のもと政権を担いうる健全な野党勢力の結集を希求し、今日もその考えに変わりはなく、現実路線を歩む責任政治を作り出すための野党勢力が必要」との考えを示した。なお、電力総連の新しい会長には東京電力労働組合の坂田幸治中央執行委員長が選出された。

6年間電力総連の会長を務めた岸本薫会長

6年間電力総連の会長を務め、本大会をもって退任する岸本薫会長

電力総連第39回定期大会 組合員約2600人が参加した

電力総連第39回定時大会 組合員約2600人が参加した。
連合を代表してあいさつする相原康伸事務局長