あいさつに立つ玉木代表

 玉木雄一郎代表は7日、静岡市内で行われて静岡県連第1回定期大会であいさつした。

 冒頭で、先の参院選で榛葉賀津也参院議員の当選を後押ししてくれたことに集まった支持者の皆さんに謝意を表明。「再び参院に押し上げていただきましたこと感謝を申し上げる。

 いろんな思いが交錯した選挙だったと思う。私自身も複雑な思いで選挙に臨んだ。同時に絶対勝ち上がらねければならないという思いで選挙初日と最終日に応援に入った。榛葉議員を国会に押し上げていただいたことはこれからの日本の政治にとっても極めて重要な、大事な意味のある一議席。極めて大きい一議席を皆さまに獲得いただいたと思っている」と語った。

しっかりと握手を交わす玉木代表と榛葉賀津也議員

しっかりと握手を交わす玉木代表と榛葉賀津也議員

 そのうえで参院選について、しっかりと総括をしなければならないと思っていると述べ、国民民主党は比例票では約350万票獲得議席3議席で立憲民主党は比例票約780万票獲得議席8議席だと説明。そのうえで「一番問題だと思うのがかつての旧民主系の、立憲民主党と国民民主党を足すと比例で11議席得票数約1100万票となるが、これはいずれも3年前の民進党として臨んだ参院選挙とまったく同じ。分かれて戦ってそれぞれに相乗効果を出して議席が増えればいいが全く増えていない。こういった点をわが党としても野党全体としてもしっかりと総括して次につなげていきたい」と述べた。

 「昨年9月に代表に就任し、なかなかにしんどい一年だった。なぜかというと党のカラーをしっかり出すということと、野党全体でまとまって行動することが時に矛盾するからだ。そこを何とか調整しながらここまできたが次は衆院選挙。衆院選挙は静岡県内は現職も総支部長もいらっしゃる。新しい政治の流れをつくる一歩にしたいと思っている。衆院選挙は全部がいわば一人区なので力を合わせるところは合わせないと野党が勝てない。衆院選挙を考え、現実的な課題としてある課題をしっかりと受け止めて方向性を定めて行っていく」とも述べた。

 統一会派の動きに関してもふれ、「私たち国民民主党はできるだけ大きな固まりをつくろうということで調整してきたが、なかなか調整が進まないなかで参院選挙を迎えた」が、参院選が終わった8月5日に立憲民主党の枝野代表から話があり、先方からは衆院会派だけの提案だったが「衆参両院で」と求め、その後もさまざまなやりとりを重ね、現在は会派協議会の開催に向けた水面下での調整が続いていること、国民・立民の2党に加えて野田元総理らの会派「社会保障を立て直す国民会議」メンバーも一緒にやろうということで大筋合意していることを説明。「衆院では120名くらい参院では60名くらいとなり、2012年野党に転落して以降一番多い会派になる。これからは衆院選挙をにらんだときにより強力な形で安倍政権に対峙していくには、具体的には質問時間が増えるのでこれらを活用しながらしっかりとわれわれの主張ができるようになる。そのための構えとして統一会派を進めていきたいと考えている」と玉木代表は述べ、単なる数合わせではなく、「力を合わせて実現する大きな目的、大義をしっかりと国民の皆さんにお示しするなかで進めていく」と述べ、そのひとつになるのが「家計第一の経済政策」の実現だとして、力を込めて取り組む考えを表明した。

会場には多くの支持者の皆さんがかけつけた

会場には多くの支持者の皆さんがかけつけた