玉木雄一郎代表は28日、大阪市内で開かれた党大阪府連第2回定期大会に出席、来賓あいさつした。過去数年、この地域での党勢が厳しい状況にあることに触れ、「だからこそ大阪から反転攻勢を始めるとの思いで活動を強化していきたい」と語った。その後、日本で最初の身体障がい者のためのスポーツセンターとして設立された「長居障がい者スポーツセンター」、企業主導型保育施設の「ひかり保育園」をそれぞれ視察した。
定期大会では、大阪府連代表の平野博文幹事長が開会あいさつに立ち、統一自治体選、参院選と選挙イヤーだった1年を振り返り、十分な成果を出せなかったことから「猛省しなければならない」と述べた。今後に向けては、「反対ばかりをやる政党ではない。政策を前面に打ち出す。まずは国民の皆さんのかまど、すなわち家計を第一に考えていく。国民生活を向上させる。暮らしの向上を担う現実的な政党としてこれからも進んでいく」と力を込めた。
玉木代表は、臨時国会から国民民主党が立憲民主党などと共同会派を組むことになり、政府与党に大きく力強い構えで対峙(たいじ)していくと表明。それと同時に国民民主党のあり方ついては、「単なる対決や否定だけではなくて、しっかりとした対案、解決策を示していくというこれまでの方針を維持し発展させていく。国民民主党の考え方や立ち位置、政策をより積極的に国会の内外で発信していきたい」との意気込みを示した。
萩原仁元衆院議員と一緒に大阪長居障がい者スポーツセンターを訪れた玉木代表は、小山直幸館長からセンター設立の経緯やこれまでの活動について説明を受けた。この施設の特徴として、障がい者がいつ1人で来ても指導者や仲間がいて、いろんなスポーツを楽しみ、健康増進に役立ててもらうことだという。その後、施設内を視察した玉木代表は、車いすバスケットボールやビームライフル射撃にトライし、利用者と交流した。
10月1日から幼児教育・保育の無償化が始まることから玉木代表は、その対象施設である「ひかり保育園」を視察。園児のお母さん、園の保育士さんや経営者から保育をめぐる現況について聞いた。無償化について保護者は、「とてもありがたい。もっと働こうという気になる」と評価した。経営者からは、行政からの補助金に関連して、支給するとの通知を受けているが、それがいつ、いくら支給されるかの連絡がないため、財政的に園を運営していけるか不安を抱えていると訴えた。