共同会派合同会議

 臨時国会の開会を前にして国民民主党を含む衆院共同会派「立憲民主・国民・社保・無所属フォーラム」(略称「立国社」)は2日、4党派代表の出席の下、国対役員・筆頭・次席理事合同会議を開いた。立国社には、120人の衆院議員が所属し、そのうち委員会の筆頭・次席理事が55人、委員長を含めると57人の体制で国会に臨む。共同会派の役員を前にして玉木代表は、「壮観だ。この国会は本当に重要だ。戦闘力のある皆さんと一致結束し、力を合わせていきたい。私もその先頭に立って頑張る覚悟だ。ともに頑張ろう」とあいさつした。

 共同会派の国会対策委員長を務めることになった立憲民主党の安住淳議員は、「自公に対抗する勢力は、共産党を除けば立国社が唯一である。われわれが追及の手を緩めれば、政府・与党は国民の利益に反するようなことを平気でやる。皆さんの厳しい目と力で国民の知る権利等を守れるかどうか。ここに行政監視を含めて野党の責任がかかっている。皆さんと一緒になって国民から与えられた職責を果たしたい」と決意を示した。

 立憲民主党の枝野幸男代表は、「『行政国家現象』が強くなった20世紀。権力分立は民主主義の基本だが、それを機能させるためには大きくなった行政に対するチェック機能がますます大きくならなければならない。行政をチェックできるのは事実上国会だけだが、議院内閣制の下で与党は内閣をチェックする役割を果たせない。われわれが内閣を厳しくチェックするというのは、立法と並ぶか、それ以上にわれわれに課せられた大きな役割だ」と行政監視機能の重要性を訴えた。

 社会保障を立て直す国民会議の野田佳彦元代表は、「われわれは4党派に無所属の人が加わってできた新しい共同会派だ。多様性は武器だ。多様であるからこそ、多弱を克服し、行政監視機能を高めていく。その一つの目的の下に皆でしっかり団結して頑張っていきたい」と語った。社民党の吉川元幹事長は、「私は多弱の時代しか知らないが、一致結束をして、今の政権を倒すために全力を挙げていく」と力を込めた。

共同会派国対役員・筆頭・次席理事合同会議

共同会派「立国社」国対役員・筆頭・次席理事合同会議