玉木雄一郎代表は23日、定例の記者会見を国会内で開いた。22日の即位礼正殿の儀に参列したことに触れ、皇位継承権を持つ皇族が3人しかおらず、年齢を考えると悠仁さまに大きな期待と負担がかかることに危機感を表明。今後、女性宮家の創設や男系の女性天皇を可能にする案等について、各党と議論を深めていく考えを示した。
即位礼正殿の儀に参列しての印象として女性皇族が多かったことを挙げ、安定的な皇位継承のために「できることを1つからでもやっていかないといけないと強い危機感を感じた」と語った。こうした状況について「与野党関係なく政治家は皇統の継続性に対する危機感を持たないといけない」とも述べた。
台風19号による甚大な被害への対応として、17日に玉木代表が泉政調会長と福島入りしたこと、18日に東京・新宿で募金活動をしたこと、20日に栃木市に党としてボランティア派遣を行ったこと、21日には災害対策本部が長野県を視察したことを報告。さらに今週末26、27日には茨城県と長野県にボランティア派遣をし、玉木代表自身も26日に長野県でボランティアをすると述べた。そのうえで、「福島視察、長野視察でさまざまな現場の状況や支援ニーズを把握したので、提言をまとめて政府に直接働きかけしたい」と意欲を示した。
「今国会の目玉の1つ」とする日米貿易協定については、自動車や自動車部品に対する追加関税を回避できたとする説明には「ほとんど根拠がない」と強調。日米首脳間の会談の議事録や日本車への関税撤廃の約束が本当になされているかが記載されている「付属文書付属書2の和訳をしっかり出してほしい。こうしたことを審議に入る前提として求めたい」と厳しく臨む姿勢を明らかにした。