桜を見る会追及チームで発言する原口国対委員長

 「森友の時の構図と酷似している。総理案件になると資料が消える」。野党は22日、「総理主催『桜を見る会』追及チーム」の第6回目となる会合を国会内で開いた。会合では、なぜ内閣府の招待者名簿だけ国会質問の直前に破棄されたのか、文書や電子的なデータが厳密にいつ破棄されたかについて、出席者の質問が集中した。

 関連文書の廃棄が国会質問の直前となったことについて、たまたま文書廃棄シュレッダ―の「各局の使用が重なって調整した結果」と政府が答弁していたことに関し、出席者からは次々と疑問の声が上がった。関連電子データの消去がいつなされたかについて「知ることは技術的に不可能」と内閣府が回答していることについても、出席議員からこれをさらに説明するよう求める声が上がった。

 さらに反社勢力の「桜を見る会」への参加も報道される中、「招待客の名簿を警察に提出(照会)したことはない」と回答する内閣府に対し、原口一博国対委員長は、「皇族や閣僚、各国大使も来るのに警察庁の人的スクリーニングを通していないのは危険ではないか」などと指摘し、「桜を見る会」の緩い警備体制を批判。また原口委員長は、安倍総理が「桜を見る会」の前夜祭を民間のホテルで開催したことに関連し、過去に総理がホテル等で執り行った公式行事(晩さん会等)のリストや予算の一覧を提供するよう、内閣府などに求めた。