玉木代表定例記者会見

 玉木雄一郎代表は4日、定例の記者会見を国会内で開いた。参院本会議で元冬季パラリンピック選手の横沢高徳議員が車椅子で初登壇したと報告。「今国会から車椅子を利用する議員が増えたので、衆院でもより一層バリアフリー化を進めていくよう、国民民主党としても積極的に取り組んでいきたい」と述べた。

 参院本会議で承認された日米貿易協定について「何度も指摘したが、とてもウィンウィンとは呼べない。『令和の不平等条約』と言ってもほど、非常に問題のある内容だ。加えて国会審議の中でも、これほどうそをつきながら通した協定はないのではないか。自動車への追加関税の可能性が残っている。関税率の撤廃の比率が低い。特に日本車や部品への関税撤廃率が6割を下回るかもしれない。WTO協定違反の可能性もある。将来に禍根を残すほどの問題のある協定が、与党の数の力で通ってしまったことは大変残念だ。引き続き、交渉の第2ラウンドを注視していく」と述べた。

 桜を見る会で問題となっている公文書管理のあり方について、「公的に保存されている文書やデータは国民のものだという意識がないのは、安倍政権の本質的な問題。わが党としては法案としても提案しているが、公文書の意図的な破棄や保存義務を果たさないことについて罰則規定を設けて、厳しく対応するべき。公文書のあり方の抜本的な見直しが必要だ」と述べた。