国対委員長記者会見

 原口一博国会対策委員長は5日、国会内で党国対役員会後に定例記者会見を開いた。

 冒頭、アフガニスタンで4日に銃撃され死去したNGOペシャワール会代表の中村哲医師に哀悼の意を示した。

 内閣不信任決議案を提出するかどうかについて、「解散そのものを誘発するものでもあることから、立憲民主党に対しては野党第1党としての政権構想を示した上で、力を合わせ、勝利の道筋をつけてほしいと要請している」と述べた。また、「従来と違っているのが、『立国社』という大きな固まりをつくり、共同会派の中でさまざまな共闘をしてきたことだ」と述べ、安倍総理主催の「桜を見る会」での政治資金規正法違反や公職選挙法違反の疑惑や相次ぐ閣僚の不祥事について、引続き野党で協議して追及していく考えを示した。 

 4日に開いた第11回総理主催「桜を見る会」追及本部ヒアリングで、「(廃棄した招待者リストの)バックアップは公文書ではない」という答弁があったことを問題視し、「国の統治機構が溶けていると言わざるをえない」と断じた。そのうえで、安住・共同会派国対委員長と今後は毎週火曜日と木曜日にヒアリングを開催することで合意したと報告した。

 会期延長については、「何度も災害関係の補正予算案の提出を求めているが、いまだに出てこない。政府・与党にその余裕を与える意味でも会期延長を求めた」と述べた。

 奥野総一郎国対委員長代行は「安倍総理は説明責任を果たしていない。災害の補正予算が年内に組まれるよう、会期延長を求めていきたい」と述べた。