20191225

 玉木雄一郎代表は25日、定例の記者会見を党本部で開いた。自民党に所属し、カジノを含むIR・統合型リゾート施設などを担当する国土交通省や内閣府の副大臣を務めた秋元司衆院議員がIRへの参入を目指していた中国企業からの収賄の容疑で東京地検特捜部に逮捕された報道について「重大な事案だ。どういう利権の構造があったのか。参入を希望する外国のIR関連企業は他にもあるため、同じような事案がないのか徹底的に調査をする必要がある。IR法の成立にいたる過程についても、検証することが必要だ。政府・与党には速やかに内閣委員会及び予算委員会の閉会中審査の開催を求めていきたい」と述べた。また、秋元議員の責任の取り方について問われ、「逮捕されたことは重大。事実であれば議員辞職に値する。自民党の責任も問われる」と答えた。
 かんぽ生命の保険の不適切な販売問題で、日本郵政のグループ3社の社長が辞任するという報道について「総務省の対応は極めて問題だ。3社長が辞任するということで終わりにすべきではない。総務省からかんぽ生命などへの天下りについては禁止をすべき。天下りを根絶することを確約すべきだ」と述べた。
 会見の最後に玉木代表は今年の漢字として「継(けい)」を発表し、「継続の継を選んだのは皇位継承が円滑に行われた年だったため。個人的には多くの仲間の助けを借りながら、息継ぎしながらしのいできた」と1年を振り返った。