カジノ誘致問題 野党合同ヒアリング

 国民民主党はじめ野党は26日、国会内で「カジノ誘致問題 野党合同ヒアリング」を実施した。特定複合観光施設区域整備法(IR整備法)の立案に関わった秋元司・元副大臣が収賄容疑で逮捕されたことを受け、法案制定過程について疑義が多く上がり、引き続き検証することとなった。

 原口一博国会対策委員長は冒頭のあいさつで「カジノについて推進と規制の両方にまたがった権限を持った秋元・元副大臣が何をしたのか、法案の成立過程もしっかり調査を進めたい。与党は『安倍内閣と関係がないので進める』と言っているが、安倍内閣に秋元・元副大臣が入っている時に起こっていることであり看過できない」と強調した。

 出席議員からは、このような事態になっているなか来年1月7日にカジノ管理委員会が発足する予定を受け、「当初の予定通りIR設置に向けた作業は進めるのか」などの声が多くあがった。これに対し内閣府担当者は「政府として法律に基づき進める」と答弁した。

 他に「IR整備法の制定過程に疑義が生じているのではないか」「捜査の途中で来月7日にカジノ管理委員会スタートはありえない」などの意見が出たが、「国会での議論を経て成立したものであり、行政は誠実に執行するのが義務だ」と内閣府担当者は繰り返し答弁するのみだった。