国民民主党を含む野党は6日午前、国会内で第1回 カジノ問題追及本部ヒアリングを開催し、内閣官房IR推進室、国土交通省観光庁、法務省刑事局より聞き取りを行った。原口一博国対委員長は「『IR疑獄』という状況を呈してきた。」とし、「議員立法を強行採決したというのは国会の歴史上でもほとんどない。今日カジノ管理委員会の発足を強行するのか。私たちは延ばすべきだと言ってきた。国会としても、なぜこのような経緯なのか、野党で力をあわせて追及していきたい」とあいさつした。
渡辺周・予算委員会筆頭理事は政府に(1)カジノ管理委員会の職員の内訳(2)管理委員会へのロビー活動を排除できる担保があるのか(3)日本市場に参入を希望するカジノ事業者の数--を質問したが、明解な回答は得られなかった。
ヒアリングに参加した全国カジノ賭博場設置反対連絡協議会代表幹事を務める新里宏二弁護士は「元IR担当副大臣の逮捕を受け改めて問い直す 日本にカジノは必要か」と題する提言を行った。
参加議員から、現在捜査中の収賄事件及び他の事案がないか徹底究明をするまでは、カジノ管理委員会の立ち上げやIR誘致のスケジュールを凍結するべきだとの意見が多く表明された。
IR・統合型リゾート施設の事業を巡る収賄容疑で秋元司・元IR担当副大臣が逮捕されたほか、複数の自民党議員らにも事業者からの金銭授受の疑惑があるとの報道が相次いでいる。