6日午後、東京都内で開催された全国林野関連労働組合(林野労組)の2020年新春旗開きに玉木雄一郎代表が出席し、あいさつを行った。
主催者を代表し、篠原明中央執行委員長は「昨年は民営林については 森林環境税、森林環境譲与税の制度化、新たな森林経営管理システム、森林管理法設立など大きく変化した。国として、林業成長産業化を進めている。だが林業だけではなく第一次産業の成長が必要ということは、都市部への一極集中と農山村の疲弊が進んでいることと表裏一体の課題とも言える。森林林業は地方都市の産業構造が抱える課題を解決するか可能性を持っている、大変意義のある産業だ。地球環境の悪化、温暖化の進行、自然災害の多発などに対して、林業を通じて国土の安心安全の構築に向けた課題解決に取り組むとともに、引き続き森林林業政策の推進に向け取り組む」とあいさつした。
玉木代表は昨年行われた各種選挙への協力に謝辞を述べた後、「今年は時代が大きく変わる。足尾鉱毒事件の解決に尽力した田中正造は100年前に『真の文明とは、山を荒らさず、川を荒らさず、村を破らず、人を殺さざるべし』と言っていた。今まさに私たちは新しい文明論に転換する時期に来た。これまで当選来、農政林政に関わらせていただいた。市場原理だけで切り取ることに限界が来ている。人智が及ばないところで、人間が生かされているという意識の中で農政林政に向き合う必要がある。今年は60年に一度の庚子(かのえね)の年である。庚子の年は、形を変えて新たに変化し、新たに芽吹くという意味がある。新しい変化にともなって、次の芽を社会の中でしっかり埋め込んでいくようにな年に、林野労組のみなさんとともにしていきたい」と述べた。
旗開きには森林環境政策議員懇談会のメンバーでもある大島敦企業団体委員長も出席した。