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 玉木雄一郎代表は20日、伊藤孝恵参議院議員とともに熊本市を訪問し、産婦人科の慈恵病院を視察した。

 慈恵病院では、妊娠・出産・育児などについてさまざまな悩みを抱える母親などの相談、支援をおこなっており、2007年から親が育てられない乳幼児を匿名でも受け入れる「こうのとりのゆりかご」(赤ちゃんポスト)を運営している。また、昨年12月に母親が孤立した状況で出産が迫っている場合などに限り、匿名で出産できる「内密出産」を導入すると発表した。

 視察後、玉木代表は記者団の取材に応じ「1月の代表質問で安倍総理に対し、年間出生数が86万人と少なくなっている中、子どものいのちをどう守って行くのか、政治が責任を果たすべきだという強い思いで、いわゆる内密出産について質問し、慈恵病院の取り組みを紹介した。病院が取り組みを始めたきっかけや想い、志を聞かせていただいて、大変心に響き、感銘を受けた。「ゆりかご」、内密出産について賛否があることも承知しているが、社会全体で子どもを育てていくという観点から、一民間病院や地方自治体に任せておくのではなく、国としても正面からこの問題を取り上げるべきだ。まずは党内で海外の事例を調査しながら、論点を整理して検討していきたい」と語った。

 伊藤参院議員は「ゆりかごと内密出産の議論はセットで行うことになる。それのみならず、妊娠・出産に係わる相談、母体の健康、子どもの命をどう守っていくかを含め、議論していかなければならない。(赤ちゃんポストが設置されてから)もう13年になろうとしているが、なかな国がコミットして来なかった。国会で議論したり、論点が整理されたということもなく、課題が顕在化されているとも言い難い。まずは、われわれが声を上げる」と意気込みを語った。

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「こうのとりのゆりかご」の前で玉木代表と伊藤参院議員