原口一博国会対策委員長は16日、国会内で定例記者会見を開いた。実体経済について「世界的に大きく冷え込んでいる」と深い懸念を示し、政府が検討している緊急経済対策では「あまりにも少な過ぎる」と指摘。党の政務調査会で議論中の経済対策について言及し、「消費税減税を含めて30兆円の日本版ニューディールをやっていく。そういう局面にある」との考えを示した。
改正新型インフルエンザ等対策特別措置法が成立したことを受けて、新型コロナウイルス蔓延の恐れが高いと政府が判断した場合に緊急事態宣言を出すことが可能になる件に関しては、「緊急事態宣言は事実に基づいてしっかりと計画的にやるべき」との認識を示した。関連で安倍総理が14日の記者会見で「卒業式はいい」と唐突に発言した点を取り上げた。「何を根拠に言っているのか。簡単にいいですよと言われて卒業式は行えるものではない。国民を振り回すのはいい加減にしてほしい。思いつきでなく計画をもって言ってもらいたい」と苦言を呈した。会見には奥野総一郎国対委員長代行も出席した。