原口国対委員長

 国民民主党など野党は24日、「森友問題再検証チーム」ヒアリングを国会内で開いた。この日は、財務省、国土交通省、会計検査院などからヒアリングを行い、前回会合で野党側が要求した資料について、説明を聞いた。

 冒頭、原口一博国対委員長よりあいさつがあった。原口委員長は「再調査を断るというのはありえない話。ただファクトに基づいて、財務省から提出された報告書の裏付けのデータ。それからこの間、提出をお願いをしたメール。それと自殺された財務省職員が改ざんの状況を詳細に記したクリアファイル。こうしたものをしっかり出して欲しい。この問題を速やかに終わらせて、行政に対する信頼を勝ち取る。そのためにお互いに協力し合っていこうではありませんか」と、出席した省庁の関係者に協力を呼び掛けた。

 会合では、自殺した近畿財務局職員が残した改ざんについての記録資料をめぐり、提出を求める野党議員側と財務省職員との間で押し問答が続いた。また前回会合で野党側が求めた5つの資料の内、3つの資料の提出が拒まれる形となった。野党側は、自殺した財務省職員の手記や遺書など、新事実が出てきたことを踏まえ、再調査の必要性を訴えている。改ざんについて財務省が作成した調査報告書が本当に正しかったかどうか検証するため、調査報告書の基となった諸資料の提出も省庁に対して要求している。