原口国対委員長会見
 

 原口一博国会対策委員長は11日、国会内で定例会見を開いた。「#検察庁法改正案に抗議します」というツイッターのハッシュタグを付けた投稿が急速に広まったことから、与党議員の一部が「止めさせるべき」と批判を強めていることに関して「世界の各国で自由に自分の政治的スタンスを表現している。それが若者、高齢者、芸能人、スポーツ選手、誰であろうと発信する権利がある。それに真摯に向き合わないことが多くの民主主義の失敗を生むんだ」とコメントし、発言した議員に猛省を求めた。

 改正案の内容については、「検察庁法の立法趣旨にも反するし、『検察官同一体の原則』にも反する不法かつ不急のもの」と問題視した。同案が成立すれば、「何が起きるかというと、検察の人事に政権が介入すると、『忖度見逃し』と『国策逮捕』。そんなことをさせるわけにはいかない」と語気を強めた。
 また、改正案に関して「特定の検察官の任期の延長の話と定年年齢の引き上げとは全く別の話だ」と述べ、改正案の内容に関して混乱が広がっていると指摘。国民民主党は、定年年齢の引上げを認める一方、特定の検察官の任期延長を認めない修正案を取りまとめたと報告した。記者会見には奥野総一郎国対委員長代行も同席した。