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2020年5月25日

香港で発生したデモを深刻に憂慮する(談話)

国民民主党代表 玉木雄一郎

香港において、昨日「国家安全法」の制定に反対する数千人規模のデモが発生した。これにより警官隊は催涙弾を発射するなど180人以上を逮捕した。民主的な社会制度を享受してきた香港において、原則である『一国二制度』の現状変更にもつながりかねない弾圧に深刻な懸念を表明します。

私たち国民民主党は、この『一国二制度』のもとで香港と中国がともに発展することが世界共通の利益につながると考えています。特に、昨年11月の香港区議会選挙での民主派の圧勝は、直近の香港市民の世論ともいうべき意思表示であり、中国政府はその意思を尊重すべきと考えます。

「香港国家安全法」は現在開会中の全国人民代表大会において審議されており、28日には可決されると報道されています。この法律が、香港議会を通さず、香港において施行されるのならば、それは過去に例を見ない事態であるといえます。

国民民主党は、「一国二制度」のもと、今後も民主的・安定的な自治の継続を求める行動に連帯の意を表すとともに、香港当局の行き過ぎた権力行使に自制を求めます。また、中国政府が、平和的かつ建設的に懸命な判断を行うよう国際社会と共に強く働きかけてまいります。


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