玉木雄一郎代表

 「国家としての戦略や方針が全く見えない」。29日、玉木雄一郎代表は党本部での定例会見に出席。法的根拠に基づく休業補償等を含む新型インフルエンザ特措法の改正や第3次補正予算編成の実現のため、他の野党と歩調を合わせ、臨時国会の早期の召集を求めていく考えを明らかにした。

 会見の中で玉木代表は政府の新型コロナ対策について触れ、「このコロナ禍をどうやって収めていくのか、本当に多くの国民が心配している。緊急事態宣言も出さない、検査体制の拡充もしないということであれば、止める手だてがないのではないか」と述べた上で、「是非総理には指導者として(臨時国会に)ご出席を頂いて、しっかりと国民に語っていただきたい」と安倍総理に要望した。

 さらに「このままだと相当に危機的な経済状況になりかねない。現状では『半自粛』状態がだらだらと続いている。あいまいな基準で経済を止めるのは最悪のやり方だ」と、政府の新型コロナ対策が経済に与える悪影響を憂慮。その上で「いろんな職種の人が安心して経済を回して生きていくことができるように、『検査・隔離・追跡の3つの体制を拡充することが重要だ」と、所見を述べた。