「唯一の戦争被爆国である日本が言わずして、誰が言うのか」。5日、広島原爆投下 から75年目となる日を翌日に控えた広島で、玉木雄一郎代表は「核兵器廃絶へ日本はいま何をすべきか」をテーマとした、核兵器廃絶日本NGO連絡会主催の討論会に参加。核廃絶に向け、絶えざる発信をし続けることの重要性を強調した。
玉木代表は「『核なき世界』を本当に目指し、強い意志を示していくことは、非常に難しい。だからこそ、絶えざる発信をし続けることが非常に大事だ」と発言。また「唯一の戦争被爆国である我が国の道義的責任としても、やはり(メッセージを)示して行くべきだ」とも語った。
さらに核禁止条約の批准については「是非やるべきだ」と述べる一方で、核保有国と非保有国の間の溝といった「さまざまな問題」も解決していかなければならない、とも述べた。そして日本が、日米同盟や日本が核の傘の下にあるという現実や、アジアの一員であるという立場を活かし、「アメリカだけではなく中国やロシア、こういった国々の間で、日本が具体的、積極的な橋渡し役を務めていくことが大切だ」と語った。また「核禁止条約に反対だとか、そういったメッセージはむしろ慎重に控えるべきではないか」と政府に苦言を呈した。