参院予算委員会の集中審議での質疑後、増子輝彦議員がぶら下がり記者会見を開き取材に応じた。

 「この集中審議の最大の問題は、やはり森友・加計学園に関して安倍総理・昭恵夫人の関わり合いの問題が、今回新たに出てきたことだ」と指摘。集中審議での質疑のポイントとして、当初は破棄されたと言われていた森友学園と財務省との交渉記録や、愛媛県側から提出された公文書にあった加計孝太郎加計学園理事長と安倍総理との面会の記録の問題が新たに浮上してきたことを指摘。

 その上で、「新たな事実が出てきても、過去の答弁を繰り返し繰り返し答えるという域を出ない。これでは真実が明らかにならないし、やはりご夫妻の疑いが晴れない。森友問題にしても加計問題にしても、安倍総理夫妻が直接関わることによって行政がゆがめられる、あるいは関係者がうそをついていく。事実関係をただしていくことが極めて重要だ」として、この件については、引き続き、衆参それぞれの委員会や予算委員会の集中審議を通して質していくことが重要だ、との認識を示した。

 増子議員はさらに、「そうは言っても、国が抱える大きな課題もたくさんある。これらをしっかりと議論することも国会の責任でなので、ロッキード事件など過去7回にわたり設置された特別委員会のようなものを設置して、その中で森友・加計問題をしっかりと解明していくことがあってもいいのではないか。それを提案させていただいた」と述べ、森友・加計問題に関する調査特別委員会の設置を引き続き提案していくことを強調した。

参院予算委員会集中審議で安倍総理に質問する増子輝彦幹事長代行