大塚共同代表定例記者会見

 大塚耕平共同代表が21日、定例記者会見を党本部で開いた。

大阪北部地震への対応について

 この中で大塚共同代表はまず、「大阪北部地震で亡くなられた方々のご冥福をお祈りするとともに、被害にあわれた方々、けがをされた方々にお見舞い申し上げたい」と述べ、国民民主党としても対策本部を立ち上げ、午前中に関係省庁から被害状況等についてヒアリングを行ったことを明らかにした。さらに今後、党として対応できることは全力で対応するとともに、法案対応や行政などの地震に対する対応には出来るだけ協力して取り組んでいきたい、との発言があった。

加計孝太郎・加計学園理事長による記者会見について

 サッカーW杯の対コロンビア戦の当日に行われた加計孝太郎・加計学園理事長による記者会見について触れ、「時間的にも非常に短いもので、内容からすると、(疑惑の)火に油を注いだかのような」会見だったとした上で、「極めて不誠実な対応であったように見えた」と論評した。「総理は『うみを出し切る』と述べられているが、逆にうみがたまって化膿して、病毒が全身に回ってしまいそうな、そんな印象すらある展開となってきている」として、「国会の延長が決まったので、この話もしっかりと取り扱っていかなくてはいけないと思う」と述べた。また加計氏自身についても「国会に呼んで話を伺うのが筋だろう」とした。

国会会期の延長について

 延長された国会のスケジュールや運びについては、「与党側から提案や意向を待っている段階だが、現時点では明確な表明がない」と説明した。

 また記者との質疑応答の中で、延長国会での「一丁目一番地」となるテーマは何かと尋ねられ、「IR(カジノ)、働き方改革、参院の選挙制度改革」の3法案を挙げた。その上で、麻生太郎副総理兼財務相の辞任については「ゼロ丁目ゼロ番地だ」と述べ、「私の政治経験では、この状況でまだ辞めないというのは考えられない対応だ。晩節を汚すことになり、麻生大臣自らは辞めたいと思っていらっしゃると思うが、周囲が辞めさせない」との見方を示した。

 また安倍総理が20日夜、麻生太郎副総理兼財務相らとの会合の席で、首相が出席する予算委員会集中審議について「勘弁してほしい」との発言があったとされる件については、「もし実際あったとすれば、不誠実、不適切な発言」とコメントした。

衆院厚労委員会での自民党議員のやじについて

 衆院厚生労働委員会での自民党議員のやじ(受動喫煙対策が議論された委員会に15日、参考人として招かれたがん患者が意見を述べている最中に、自民党の穴見陽一議員が「いい加減にしろ!」とヤジを飛ばしていたとされる件)については、「参考人にヤジを飛ばす、というのはあってはならない」とした上で、「いい加減にしろとは、自分たちと異なる意見は受け入れない姿勢を表している。安倍政権下の傾向を見ていると『最後は数で何でも決められるから、その間のプロセスは短ければ短いほど良い』的な姿勢が顕著。しかし多数派の意見が必ずしも的確であったり、合理的であるとは言い切れない。少数派の意見もよく聞いて、現実的にどこが一番良い落とし所かを見出すのが国会で、諭すのが総理総裁の役割なはず。民主主義に対する敬意の念、理解が足りないということが、自民党のおごりを生んでいるのではないか」との見方を示した。