浜口誠議員

 参院本会議で18日、国民民主党・新緑風会の浜口誠議員が野党4会派を代表して柘植内閣委員長に対する解任決議案の趣旨説明を行い、森本真治議員が賛成討論を行った。決議案は賛成少数で否決された。 

浜口誠議員 内閣委員長解任決議 趣旨説明

 浜口議員は解任理由の第1として、このたびの豪雨災害に対する柘植委員長の対応を問題視した。台風7号および前線等によって発生した「平成30年7月豪雨」によって全国各地に大きな被害が発生する事態となるなか、本来であれば国民の命を守るために体を張ってでも内閣委員会の開催を中止し、政府として災害対応に全力で取り組むべきと安倍総理や石井大臣に進言すべきであったにもかかわらず、柘植委員長はカジノ法案審議の冒頭から委員長職権で委員会開催を決めたと指摘。「一刻も早く災害対応の陣頭指揮を執るべき石井国交大臣を委員会室に貼り付け、カジノ法案の審議を急いで進める必要が一体どこにあるのか、全く理解できない」と語った。

 解任理由の第2としては、IR整備法案そのものの審議状況について取り上げた。各種世論調査などでも多くの国民が本法案を今国会で審議する必要性を感じていないことは明らかだと指摘。また、「なぜカジノが成長戦略になるのか」「ギャンブル依存症が増えるのではないか」という疑問や懸念に何ら答えられていないと批判した。

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森本真治議員 内閣委員長解任決議案 賛成討論

 賛成討論に立った森本議員は、西日本を中心に全国的な記録的大雨に見舞われた2日後の7月10日に柘植委員長が職権によって内閣委員会の開催を決め、カジノ実施法案の審議入りを強行したこと、その後も委員長職権を乱発して委員会の開会を強行したことについて「豪雨災害における国民の生命と財産を守るための被災者支援よりもカジノ実施法案の審議を優先させたと非難されるべきものだ」と断じた。

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森本真治議員