国民民主党の参院会派である国民民主党・新緑風会は11日、新議員会長承認のため議員総会を開いた。

 榛葉賀津也参院幹事長が議員総会の成立を報告したのち、議員会長選挙管理委員会の増子輝彦委員長が(1)11日の議員会長選挙告示日に候補者届け出があったのは大塚耕平現会長のみ(2)議員会長選挙規定に基づき選挙管理委員会として大塚耕平議員を当選人と決定した――と報告した。この報告は、満場の拍手で了承された。

 また大塚新会長から、榛葉賀津也幹事長および舟山康江国対委員長の再任の提案があり、これも拍手で了承された。

 大塚会長は総会後に開いた記者会見で、「国会での議論を実のあるものにするには当然、野党間で連携が必要だ。大同団結すべきだとずっと以前から申し上げており、その基本方針に変わりはない。臨時国会で少しでも実のある野党間の連携が進むように努力していきたい」と抱負を述べた。

 国民民主党、立憲民主党、連合の3者間で参院選の選挙協力について覚書を交わしたとの報道について問われると、大塚会長は「3者の間で参院選に向けた認識のすり合わせが、ここ2カ月間に行われていることは事実だ」としたうえで、覚書と呼べるようなものが交わされたかどうかについては「交渉当事者である古川元久代表代行に一任している。そういう協議が行われてきており、一定の合意に達しているとは聞いている」と語った。連合との政策協定についても、3者間のすり合わせが完了し次第、できるだけ早く交渉を始めたいと語った。

 自民党が臨時国会で独自の憲法改正案を提出する可能性については、「正式に自民党からそのような(自民党案提出の)話を持ち掛けられた事実はない。また各党あいさつ回りの際、公明党の山口代表からは、憲法はまさしく議会の問題そのものであり、政党が独自案を提出するのではなく、議会の憲法審査会で案を練り上げるのがスジであり、そのように対応したい、という趣旨のお話があり、われわれも賛同申し上げた。したがって自民党が議会に独自案を提出することはないと考えている」とする見方を示した。

 参院の他会派に入会する意向を明らかにした野田国義参院議員について聞かれると「ご本人が記者会見をされたことは聞いているが、わが党執行部の誰もご本人から具体的な連絡はいただいていない。この間、野田さんからのご相談について親身に対応してきた。直接ご本人から聞かないとコメントし辛い。ただ漏れ伝わるところによれば、連合福岡は、両党の推薦がない現在の状態で、野田さんを支援することはできないと言っているとも聞いている。やはり野田さんとしては、さらに熟慮をされるのではないか」「私たちも複数区については、基本的に全て候補者を立てるのを大方針としている。その中で、どういう判断をされるかは、まだ流動的な側面があるのではないか」などと語った。

 また一部で離党の可能性との報道があった長浜博行参院議員についても「全然、確定情報ではない。昨日本人と会って相談を受けたが、そのまま国民民主党で選挙をやって十分に勝てる実績と地盤をお持ちだ。そういう方向でご対応いただけるよう努力をしている最中だ」「可能であれば国民民主の会派でやりたいとのお気持ちはお持ちであると聞かせていただいた。会派・人数についてはぎりぎりまで努力する」と語った。