平野博文幹事長
 平野博文幹事長は30日、定例記者会見を党本部で開いた。
 参院に審議が移った入管法改正案の問題点についての問いに平野幹事長は、失踪した外国人技能実習生から聞き取った2870人分の「個票」の一部を自らも書き写した経験から、「実際の労働環境はひどく給金も低い。労働条件が悪く長時間労働だ」と指摘。入管法改正以前に技能実習制度の実態解明をすべきだと述べた。さらに、改正案が外国人労働者の待遇を適切に確保できる中身になっていないことを問題視し、「問題が極めて多く4月からの施行は拙速であり、出し直すべきだ」と述べた。
 参院選に向けた野党共闘の現状については「1人区では野党との連携のもと統一的候補者としてつめなければ勝利はない。野党の候補者調整は必須だと思う」「複数区においてもそれぞれの党が独自の候補者を出していくのが基本ではあるが、その結果、与党を利するということであれば調整する必要がある」と述べた。