建築士法改正案で質疑をする増子輝彦議員

 近年、建築士試験の受験者数が減少し、また高齢化も顕著となり、将来的に建築士人材の確保困難が懸念されてきたことから、議員立法で建築士法改正案が発議され、全会一致で成立した。

 今次改正案は、従来、実務経験後に受験資格を得ることとされていたものから、実務経験は免許を得るための条件に改めることで、大学等の卒業後直ちに受験可能とした。

 12月6日の参院国土交通委員会(羽田雄一郎委員長)では、増子輝彦参院議員が質疑に立ち、建築士試験受験者の減少や高齢化に対して、改正によってどのような効果が見込まれるか確認を求め、提案者答弁を津村啓介衆院国土交通委理事が行った。津村議員は、大学卒業直後でも試験が受けられるという形で受験機会を拡大することによって、建築士免許の取得に向けた見通しが立てやすくなり、採用する事務所側も免許を取得する可能性の高い若手職員を確保しやすくなることから、建築士人材の安定的な確保につながり、建築業界及び日本経済の健全な発展に資するための法改正である等の答弁をした。

 同法案は、衆参両院の国土交通委員会ならびに本会議で全会一致となり、8日成立した。

津村衆院議員が答弁

津村衆院議員が答弁