徳島駅前街頭演説

 白石洋一副幹事長と浜口誠参議院議員は3日、国会議員不在県連支援の一環として徳島県連を訪問した。

 徳島県連代表を務める庄野昌彦県議会議員の事務所で約150人の支援者を前にあいさつした白石副幹事長は、「庄野県議は6期24年間県議会として活躍してきた。7期目の挑戦も民主党、民進党の継続政党である国民民主党の公認候補として立つことを決意してくれた。私はその決意に敬意と感謝を込めて、今日参加させて頂いた」と述べ、公認内定者でもある県連代表の日ごろの取り組みに敬意を表した。

庄野徳島県議の事務所開きで挨拶をする白石副幹事長

        庄野徳島県議の事務所開きであいさつをする白石副幹事長

 徳島駅前の街頭演説では、庄野昌彦徳島県議から「昨年の西日本豪雨では徳島県内にも大きな被害をもたらした。また、発生が予想されている南海トラフ地震の発生確率は、今後30年で80%の可能性が指摘されている。これらの自然災害に対する防災、減災にしっかりと取り組むことが重要であり、これらの課題解決に全身全霊を持って取り組んでいく」と決意を述べた。

 浜口誠参院議員は「国民民主党は昨年5月に立ち上がったばかりで若い政党であるが、志は高く掲げている。政権与党はお友達だけの政治であり、まじめに働き暮らしている人が損をしている政治である。正直な政治、偏らない政治、そして、皆さんの声を真摯(しんし)に受け止め新しい答えを導き出すのが我々の国民民主党である」と述べ、徳島においても故郷のために働く庄野県議の県政での取り組みが必ず故郷の発展に繋がって行くと訴え、庄野県議への政治活動への協力と支援を求めた。

中国からの技能実修生との意見交換会(

中国からの技能実修生と意見交換会((左から黒﨑章県議、浜口誠参議員、庄野昌彦県議)

 午後からは、外国人労働者の現状と課題について、連合徳島と中国からの技能実習生6人(縫製業、農業、建築業従事者)との意見交換会を行った。外国人技能実習制度は1993年に創設され、昨年6月末時点で全国の実習生は28万5776人であり、徳島県内では2398人。

 参加頂いた6人から通訳を介して話を伺うと、「休みは週に1日しかなく、3年間有給休暇も無い。残業は毎日3時間行うものの、正しく計算されておらず、賃金は多い時で10~12万円、少ない月では7~8万円である」(縫製業)、「毎月の給料日が定まっておらず、そのことに対し意見を言うと、言葉の暴力を浴びせられ、強制帰国させるぞ、などのパワハラを受ける」(農業)、「農業従事者として契約なのに、他県での太陽光パネルの設置業に係るなどの二次派遣された」(農業)などの女性実習生の現状を伺った。

 また、建設業に従事する4人の男性実習生の方からは「給与は半月遅れの支払いであり、同じ仕事を行っている日本人とは全く違い、最低賃金で計算されており、中国で説明を受けた賃金体系、残業時間ともに乖離(かいり)していた」「仕事でけがをして仕事ができない場合、欠勤扱いとなり、給与が減らされるので休めない」「業務に従事するときに支給される制服、靴、長靴、手袋などの物は業務従事中に破損したものは自費購入させられる」「中国で高額な求人情報を見て、70~80万円と言われる高額な費用を支払い日本に来たが、条件の違いが露骨である」などの現状を伺った。

 浜口参議員は自身が海外駐在経験者であり、異国での働くことの難しさを実感していることにも触れ、「海外実習生の皆さんが日本のさまざまな産業分野で重要となっており、貴重な人材として働いて頂いている。だからこそ、やりがいと意欲を持って働いて頂ける環境づくりを整えることが政治の役割であり、重要な事であると認識している。多くの現状や課題を聞かせて頂いたので、国会での議論に反映させていく」と語った。