東日本大震災復興・福島・原発事故対策本部であいさつする増子輝彦本部長

東日本大震災復興・福島・原発事故対策本部であいさつする増子輝彦本部長

 国民民主党は18日、東日本大震災復興・福島・原発事故対策本部(増子輝彦本部長=幹事長代行・参院議員、大島九州男事務局長=参院議員)の会合を開いた。復興庁、経済産業省、原子力規制庁をはじめ関連する9府省庁及び東京電力から(1)来年度の復興関連予算(2)福島原発汚染水放出に関し現状と今後(3)2号機オペレーティングフロア及び格納容量の内部調査について、ヒアリングと意見交換を実施した。小熊慎司衆院議員(福島4区)、大島九州男、矢田わか子両参院議員が出席した。

 増子本部長は冒頭、「まもなく大震災発生から8年が経過、9年目に入るわけだが、あらためて振り返って、原点回帰をしなければいけない。光と影の部分をしっかり自分の目で確かめて、それを受け止めて被災者に寄り添って復興支援を進めなければならないと強く感じている。われわれとしても全力で取り組んだが、足りない部分や遅い部分は反省をして、与野党の壁を乗り越えてオールジャパンで取り組んでいきたい。特に福島は、原発事故という経験したことのない災害で見えない敵と戦っている。また、まもなく期限が到来する復興庁について、その後はどうなるのか、組織と財源については大丈夫かと被災地の皆さまから必ず聞かれる。いま、渡辺復興大臣や歴代復興大臣に継続をお願いしているところである。それから、インフラ整備が着々と進んでいるのは事実だが、今後は光だけでなく影の部分にもフォーカスをして、一日も早い復興のために、今まで以上に被災者に寄り添い、全力で取り組んでいきたい。現在、玉木代表を先頭に被災地に足を運ぶことを計画しており、宮城と岩手は日程調整中だが、3月には福島を訪問して、福島第一原発や双葉町村会との会合、汚染水対策の問題でしっかり漁連の皆さんとも意見交換をしたい。こうして現地に足を運んで、被災者の生の声を聴いて、具体的な政策などに反映させていきたい。オール福島、オール東日本、オールジャパンで対応していきたい」とあいさつした。