「国民生活の安心・安定を取り戻すための戦いだ」。29日、国民民主党が東京・新宿駅東口前で開いた街頭演説会。玉木雄一郎代表は、水野素子党東京都参議院選挙区第1総支部長(みずの・もとこ、愛称「宇宙かあさん」)とともに、週末の新宿の街を行き交う人々に訴えかけた。この演説会には、小林正夫党総務部会長、川合孝典党都連会長の両参院議員らも参加。青柳雅之台東区議が司会を務めた。
玉木代表は、「安倍総理は、参院選について『政権の安定を保つこと』が争点だと述べたが、大事なのは、権力の安定よりも国民生活の安定の方だ」と指摘。宇宙機関で長年、宇宙開発に関わってきた水野総支部長について玉木代表は、「イノベーションと子育て。今、日本に一番必要なこの2つを実践してこられた方だ」と紹介した。
水野総支部長は「過去25年間、日本が経済的にどんどん競争力を失っていくのを、悔しい思いをしながら見てきた」と語り、技術革新で日本の競争力を高める必要性を訴えるとともに、その阻害要因となっている縦割り行政を打破すべきだと語った。また自ら働く母親として仲間と署名活動をし、子どもが利用している地域の学童クラブの預かり時間の延長を勝ち取った経験を紹介。「あきらめずに行動すれば変えられるし、社会をよくすることができる」「育児・介護の完全サポート。家事や育児・介護と、毎日こつこつ頑張っている皆さんが、頑張ったかいを実感できる日本を取り戻したい」と訴えた。
この日の演説では、SNS上で受け付けた質問に対して水野さんらが答えるなど、双方向での有権者とのやりとりも試みた。水野総支部長は、宇宙ごみ(スペース・デブリ)の現状について解説し、玉木代表は、プラスチックごみや風疹予防に対する党の取り組みを紹介した。