田名部匡代副代表は19日、広島市を訪れ、参院選広島県選挙区の野党統一候補である森本真治(もりもと・しんじ)推薦候補を広島県連代表の柳田稔参院議員らとともに応援、残す2日の投開票日に向けて渾身の訴えで応援演説を行った。
田名部副代表は国会でともに活動してきた森本候補について、「優しいだけではなく、地域の声をきちんと聞いて代弁し、言うべきことを提案し、だめなことに対してははっきりとだめだと言える人だ」とその人柄や姿勢を紹介した。
現在の安倍政権については、暮らしの不安、老後の不安の声には応えず、憲法改正だけを追及していると問題視した。「苦しんでいる人たちの声を与党が聞かないのはまともな国でない。貧困で苦しんでいる子どもが増えているときに、一体、次の時代を担う子どもたちに何を示していくのか、それは政治の責任だ」と語った。未来の子どもたちのために野党の力を結集し光を与えていけるように、声なき声のために国会で努力してきた森本候補をどうか支援してほしい」と強く訴えた。
柳田県連代表は年金問題を取り上げ、「今の自分には関係ないと思う人が多いかと思う。しかし一人ひとりが関係し、未来の自分が不安にならないように声を上げてほしい。その声を届けることができる森本候補に国会で活躍できるよう、どうか力を貸してほしい」と聴衆に訴えた。
森本真治候補は、ここまでの選挙運動を振り返り、「多くの皆さんとお会いし、いろいろな声を聴き、たくさんの人と握手をさせていただいた。そして多くの声は絶対に自民党に2議席取らせてはいけないということだった」と語った。6年間議員を務めてきた森本候補は、「国会で見る与党議員は総理、官邸の代弁者でしかなかった。地域の声を国会に届け、暮らしの中での悩みや将来の不安、仕事の中でのさまざまな思いを対案としてきちんと議論させてほしい」「新しい政治を進めるためのさらなる結集をお願いし、新しい政治を私たちと進めてほしい」と熱く思いを語った。