平野博文幹事長、シベリア抑留犠牲者追悼の集いに参列
 国民民主党の平野博文幹事長は23日、「戦後74年・第17回シベリア・モンゴル抑留犠牲者追悼の集い」に党を代表して参列した。

 今年で17回目を迎える集いは、旧ソ連・モンゴルで強制労働のため亡くなった方々の遺骨が納められている千鳥ヶ淵戦没者墓苑で開催され、シベリア抑留者支援センターと日本・ロシア協会などの呼びかけにより、共催されたもの。

 来賓あいさつに立った平野幹事長は、シベリア・モンゴルで、戦争が終結したにも関わらず理不尽に連行され、劣悪な環境下で過酷な強制労働を強いられ、無念の思いで亡くなられた抑留者、元抑留者、遺族、家族、関係者の方々に対して哀悼の辞を述べた。

 民主党政権時に官房長官を務めた平野幹事長は「シベリア抑留特別措置法」を制定したことに触れ、国の責務として規定した抑留の実態調査は、遺骨収集とともに遅れているとし、国民民主党としては、「元抑留者の方々がご存命のうちに、なぜこのような悲劇がおきたのか、実態を明らかにしなければならない。国としての取り組みを加速させるため、全力を尽くしていく」と誓った。

 また、2014年にロシアから送還された遺骨について、日本人のものでない可能性が高いこと、及びその事実の公表が遅れたことが明らかになったことを取り上げ、政府に対しては、本件への対応を含め、遺骨収集に関する真摯かつ誠実な取り組みを改めて強く求めいくと述べた。

 最後に、シベリア抑留の経験者が数少なくなる中で、旧ソ連による日本人の戦後抑留、強制労働という、あってはならないことが実際に起きたという歴史的事実を、我々の世代が責任をもって次世代に伝えていかなければならないという思いを胸に、引き続き実態解明、遺骨のご帰還などの課題に全力で取り組んでいくことを誓い、あいさつを結んだ。