演説をする平野幹事長

 平野博文幹事長は2日、岩手県議選盛岡選挙区で立候補している党公認候補で現職の軽石義則(かるいし・よしのり)氏の個人講演会に出席し、激励のあいさつをした。応援弁士には県議選と同じ8日に投開票される県知事選に立候補している達増拓也(たっそ・たくや)氏も参加した。

■軽石義則・岩手県議選候補

 軽石候補は、県議会で2期8年間働いてきた経験から「現場の声を県政に届けることを約束し、現場が良くならなければ岩手は良くならないという気持ちを持ち続けて県議会議員を務めてきた。現場には真実があり、生の声がある。その声を受け止め発して進めてきた達増拓也県知事がいて、連携させていただいている」と、自らの活動を振り返った。

 現場の労働条件や正規雇用の公契約条例の見直し等に関する取り組みについては「岩手県全体のレベルを上げるため、また安全で安心して働くことができるように条例化したが、中身をもっと充実させなければならないと考えている。夢を現実にするためには言い続けなければならない。一方で、言い続けるだけでは現させることはできない、裏付けをしっかりと作らなければならないと8年間で感じた。裏付けとなる達増知事のアクションプラン『いわて県民計画』が進むなか、岩手県民が幸福になるためにも努力を続けさせてほしい」と訴え、引き続き県議会に送ってほしいと強く求めた。

■達増拓也・岩手県知事候補

 あいさつに立った達増候補は、軽石候補について「暮らしの現場、仕事の現場など、現場に根ざした労働運動、県議会での活動に尽力してきた。公契約条例の見直し、(岩手県ラグビーフットボール協会顧問として)ラグビーワールドカップの釜石招致などにも確実に実績を作ってきた」と語り、県知事としても「大変助かる」存在だと述べた。

 「いわて県民計画」に加える形で新規に自身の公約としてまとめた「希望マニフェスト」についても言及し、「岩手県の大きな動きとして沿岸の復興道路の整備が完成間近であり、東芝の新工場も新たに設立される。岩手が持つ新しい可能性を経済効果につながるよう県全体に広め、県民の生活に関わる部分でも効果を発揮していきたい。また、人口減少の歯止めとなるよう働きやすい環境と住みやすい街づくりを計画していきたい。軽石候補との連携によりこれからもともに進めていきたい」と訴え、支援を求めた。

■平野博文幹事長

 人口減少、高齢化が進むなか、地方自治体に求められた格差の解決について「軽石候補は岩手県の未来プロジェクトを描き取り組んでいる。大事なのは地域の人が本当に安心して暮らすことができるのか」だと強調。岩手県は特に震災からの復興・発展に向けてどのように取り組んでいくのかが問われているとして、「明るい未来に向けた環境整備に取り組む達増候補に敬意を表し、支えてきた軽石候補に感謝を申し上げたい。岩手県民全員の幸せのため、より安心して暮らしていけるため、一人ひとりの力を貸してほしい」と聴衆に支援を求めた。

軽石候補の個人演説会であいさつをする平野幹事長と達増拓也候補

軽石候補の個人演説会であいさつをする平野幹事長と達増拓也候補