質疑に立つ谷田川元衆院議員

 衆院災害対策特別委員会で1日、台風15号被害などについて閉会中審査を開いた。国民民主党からは、2番手に谷田川元議員が質疑に立った。

 谷田川議員は冒頭、「今回の災害の大きな問題は初動の遅れだと思っている。内閣改造を延期することが一番大事だったのではないか」と安倍総理の姿勢を強く批判した。

 今回の災害では、倒木による電線の断線や鉄塔・電柱の倒壊によって停電が多く発生し、復旧に2週間以上かかる地域も発生した。このことから谷田川議員は、(1)停電を起こさないこと(2)停電が起きた際には早急に復旧すること(3)復旧時間が長くかかる場合の補助電源を配備すること――の3つが重要だと指摘し、危険な木はあらかじめ伐採を進めるべきではないかと武田防災担当大臣に質問。また、病院や福祉施設の非常用自家発電装置設置に関する補助金の周知を徹底すべきだとして、当該施設への自家発電装置の設置状況を厚生労働省に質問した。気象庁に対しては、地球温暖化に伴う大雨や台風の現状と今後の見通しについて信頼性が高い情報を気象庁として発信すべきだと要請した。