衆議院災害対策特別委員会閉会中審査

 衆院災害対策特別委員会で1日、災害対策についての閉会中審査が行われ、国民民主党からまず奥野総一郎議員が質問に立った。

 奥野議員は冒頭、8月に発生した台風10号では上陸前後に2回関係閣僚会議を開催した政府が、台風15号では関係閣僚会議を開催しなかったとし、なぜ関係閣僚会議を開催する必要がないという判断をしたのか質した。西村明宏官房副長官は「関係閣僚会議は開催しなかったが、閣僚懇談会を開き、情報の共有や総理の指示が行われた」と答えた。奥野議員は書面での回答を求めた。

 次に、災害救助法の適用が12日に遅れ、千葉県が防災ヘリコプターを飛ばしたのが19日だったことを踏まえ、「政府も千葉県の初動も遅かった」と見通しの甘さを指摘した。

 また、甚大な農業被害(千葉県内の被害額約400億円、ビニールハウス損壊は250億円)について、「ビニールハウスの再建の補助について、園芸施設共済未加入者は撤去も含め大きな負担となる。農業・畜産関係者の中には廃業する方も出ている」と問題点を指摘し、政府に農業・畜産関係者への手厚い支援を求めた。