原口一博国会対策委員長、奥野総一郎同代行は13日、国会内で定例会見を開催し、政府の新型コロナウイルス対策や補正予算について考えを述べた。
原口委員長は、政府が国民に「接触8割減」を求めている中での国会運営について「議員秘書や国会を支える人の中にも感染の疑いが出てきている。政府与党に、いま予定されている審議を絞りこむよう強く求めたい。国会が機能を失うようなことは絶対にあってはならない。そのためにも今のペースで審議をしていてはだめで、感染防止を徹底しなければならない」と述べた。
また、医療提供体制について「医療従事者に大変な負担がかかっており、現場から過酷な過重労働の状況の声が届いている。医療の脆弱なところに負担がかかって限界に達しているのではないか。東京都の中核的な病院でもたいへんな状況だ」と指摘した。また、日本では医薬品等の認可が諸外国よりも時間を要することから、特例承認を可能にする法案を検討していくと明かした。
政府の緊急経済対策と補正予算については、「いつまで中途半端なことをしているのかと思う。遅くて、規模が小さく、的が外れている。諸外国に比べても補償、給付がまったく不十分な内容だ」と批判し、「何度も言うが、自粛要請と補償はセットでなければならない」と強調した。