小宮山泰子企業団体委員長代理

 小宮山泰子企業団体委員長代理は3日、仙台市内で開かれた「第6回生活困窮者自立支援全国研修交流大会」に党を代表して出席した。

 本交流会は、生活困窮者への支援を行う全国の支援員や学識経験者、行政関係者など幅広い関係者が集い、現場の活動を踏まえた研究発表やシンポジウム、ワークショップなどによる意見交換、政策提言の取りまとめを目的に年1回程度開催されている。今回は全国から約1000人が参加した。生活困窮者自立支援法は2015年に施行され昨年6月に改正法が成立。法の理念に「尊厳の保持」や「地域社会からの孤立状況への支援」が盛り込まれたことなどを受け、制度の狭間に起きる問題点や当事者と支援者とのつながり、地域づくりなどが最大のテーマとなっている。

 小宮山議員は「シンポジウムを拝聴し、生活困窮には様々な原因と対応があり一人ひとり丁寧に対応しなければならないとあらためて感じた。時間と情熱と愛情を持って対応している皆さまが熱心にシンポジウムに参加している姿を拝見し本当に感銘を受けた」と参加者に敬意を示した。また先般の台風19号により自身の選挙区である埼玉・川越市ふじみ野(旧上福岡)の、重度障害者も入居する高齢者施設が浸水したことを報告し、「なぜに生活困窮者施設が辺ぴな場所に建設されるのか。頻発する自然災害を受け、孤立する方々が命の危険にさらされている現実を受け止め、あらためて改善が必要と感じた。国土交通委員会に所属する議員として、テーマとしてしっかり取り上げる」と述べた。さらにイギリスなどでは『孤独担当大臣』が新設されるなど『孤独』が社会問題であることが明確化されており、国民民主党も先の参院選公約に(政党として初めて)「孤独対策」を盛り込んだことを報告した上で、「誰もが安心して暮らせる社会、誰もが希望を持てる社会をともに作らせてほしい」と締めくくった。

「第6回生活困窮者自立支援全国研修交流会」

第6回生活困窮者自立支援全国研修交流大会