null

 玉木雄一郎代表は27日、NPO法人民法改正情報ネットワークが主催する「民法改正は与野党の枠を超えて!選択的夫婦別姓を求める院内集会」に出席し、あいさつに立った。この集会には国民民主党から多くの議員が参加した。

 玉木代表は、「国会冒頭に行われた代表質問で、選択的夫婦別姓の問題について具体的な例を挙げて安倍総理に問うた。私の若い友人で、本当に結婚したいのだが、彼女が姓を変えたくないと。これが障害になっているので、実現できるような仕組みをつくってほしいという切実な話があり、このことを紹介しながらぜひ進めましょうと言ったら、『それなら結婚しなくていい』というヤジが飛んだ。発言者が誰かを特定して糾弾するより、多くの人に関心をもってもらい、特に、これから結婚しようとする若い世代に、これは政治の問題であり、動けば変わると考えるきっかけになってほしいと思った。こうして機運が盛り上がっていることは素晴らしい」と代表質問への反響を振り返った。

 「昨日、東京高裁で別姓訴訟の判決があったサイボウズの青野慶久社長にも直接会って話を聞いたが、まさに不便と苦痛。その多くが女性に強いられてきたことであり、変えていかなければいけないという思いを改めて強くした。別姓にすると家族のきずなが壊れるなどと言われるが、(姓が)同じでも壊れている家族はあるし、別でもしっかりと結びついている。当事者の声を受けとめて、もう変えていく時期ではないか。選択的夫婦別姓は誰も困らない、誰も損しない制度だ。導入しない理由を見つけるほうが難しい。国民民主党は、3月10日にシンポジウムを行って盛り上げていく。また、これから受け取る要望書の賛同団体にも入っている。他党の皆さんとも協力し、党を挙げて実現に向けて頑張っていきたい」と力強く表明した。

 矢田わか子男女共同参画推進本部事務局長もあいさつに立ち、「私は事実婚で息子がいる当事者だ。息子が保育園から小学校に上がるタイミングで、私の名前から夫の名前に変更した。手続きも大変だったが、保育園で息子が『おかあさん離婚したん?』と言われて、『離婚したん違うで、おかあさんは矢田わか子、おとうさんは〇〇、それだけのことやで』と言い切った息子を誇らしく思った。先日、参議院予算委員会で、なぜだめなのか、だめな理由を教えてくださいと安倍総理に迫ったが、壊れたテープレコーダーのように同じ言葉を繰り返すだけで、思いも何もないのではないか。皆さんと一緒に突破できると確信している。ともに頑張りましょう」と呼びかけた。

null

あいさつに立つ矢田わか子議員

選択的夫婦別姓を求める院内集会

選択的夫婦別姓を求める院内集会

PDF「選択的夫婦別姓を求める要望書」選択的夫婦別姓を求める要望書