20200730 野党党首会談
 

 玉木雄一郎代表をはじめ野党4党の代表は30日、国会内で会談し、憲法53条に基づき臨時国会召集を要求することで一致した。新型コロナウイルス感染再拡大、豪雨災害への対応やGoToキャンペーンを巡る問題などについて、政府側に説明責任をしっかり果たすよう要求した。

 会談後、記者団の取材に応じた玉木代表は、「新型コロナウイルスの感染が再び拡大し、新しい局面に入った。死亡者数は少ないが、重傷者数が増えてきている。感染の実態を見れば、東京だけの問題ではなくなっているのは明らかだ。これを放置すると高齢者や基礎疾患のある人にも感染が広がり、死亡者数が増えていく可能性もある。全国の移動を促すGoToキャンペーンや夏休みで8月が感染爆発月間になる可能性がある」と深刻な懸念を示した。
 こうした感染拡大に対する政府の対処方針をただすために国会を開き、「緊急事態宣言を再び発するのか。また、PCRをはじめとした検査体制をどうやって拡充するのか。しっかりと確認をしていかなければならない」と述べた。
 また、「PCRをはじめとした検査体制を抜本的に拡充し、当該地域の全ての住民に対して面的検査が行えるように、あるいは事前の(感染)確率が高くない集団であっても、医療、教育、清掃、介護、飲食の従事者などいわゆるエッセンシャルワーカーと言われる人々が検査を希望すれば、いつでもどこでも何回でも受けられるよう体制を整えていくことが必要だ」と指摘した。それを実現するには、「現在の感染症法を改正する必要があるのではないか。感染が見つかった人に休業補償するための特措法の改正など早急に必要なものもある」と述べた。
 これまで安倍政権が累次にわたり、開会要求を拒否してきたが、「今回は受けない理由はない。受けてしっかりと立法措置を講じなければならない。ぜひ政府与党は、我われの要求を受け、命と健康と暮らしを守るために臨時国会を速やかに開いてもらいたい」と述べた。